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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

車が発達しなかった日本で自動車産業が発達した理由〔4304〕2015/01/27

車が発達しなかった日本で自動車産業が発達した理由

2015年1月27日(火)雲の上は快晴

今日は、朝一の飛行機で東京へ。高知の上空にはまだ雲がたちこめちょりましたが、雲の上は快晴。夜明けに向かって飛んでゆく飛行機。今、東京に着いてこのにっこりを書きよりますが、東京は雨。雲の上と下は別世界。

写真は、伊豆半島の先っぽ上空から富士山方面を撮影したもの。ああ。美しい。富士山の美しさは当然ですが、その向こうに南アルプス、そして恐らくは八ヶ岳まで見晴らせます。小生、まだ、あの界隈の山を本格的に登山したことはありません。学生時分、八ヶ岳には登りましたが、あまり記憶にございません。

雪山。まだ、装備も持っちょりませんし、訓練したこともないので、未知の世界。以前、「単独行」で有名な加藤文太郎の自伝や伝記を読み、憧れたものであります。
単独行。ああ、なんという魅力的な響き。もちろん、危険が伴うので、力量のない小生が本格的雪山へ単独行することはありません。が、いつか、技術と体力を蓄えてやってみたいと、飛行機から雪を冠ったアルプスを見るたびに、思うてしまいます。

仲間と一緒に登る山も楽しいのでありますが、やはり、自然と向き合うには一人が良い。大きい大きい山に、大自然に、一人抱かれている、というあの感覚。そして、一つ一つの行動がゾクゾクする感じ。なんでもないような事が、一人だと、ちょっとだけ勇気が必要であったりする、あの感覚。

加藤文太郎を始め、多くの男が単独で山に登ることに魅せられました。もちろん女性にも、単独で行動される冒険家はいらっしゃいますが、やはり単独好きは圧倒的に男性が多いでしょう。
近場の山や三嶺などを登りよっても、一人で登りゆうのは、まず間違いなく男性。女性は、必ず複数で、楽しみながら登りゆう感じ。これはもう、男性と女性の生態の違いとしか言いようがない事実かも知れません。

飛行機から日本を眺めると、脊梁山脈と平野と川。平野は、山から流れてくる河川による沖積平野で、関東地方などを除いて、そんなに広い訳ではない。
この風景を眺めておりますと、日本で「車」が発達しなかった理由が理解できます。東海道筋を見てみましても、険しい脊梁山脈からいくつもの河川が流れ出して、太平洋へ。これでは、馬車を利用するのはなかなか難しい。しょっちゅう川を渡る必要がありますし、沖積平野は排水が悪く、雨が降るとしゅっと泥濘む。ドロドロ。しかも日本は雨が多いので、そんな状況は当たり前。

山は急峻で、馬車で移動なんぞとんでもない。では平野は、と言うと、上記の理由で、馬車はこじゃんとのうが悪い。もう、完全に地形と地質、気候の問題。で、日本で馬車が発達することはありませんでした。乗客を乗せて運搬する手段は、駕籠。
人力車という日本独自の車両文化が生まれたのは、西洋文明が入ってきて、固い道路や橋が整備され始めてから。

乾いた大平原が広がる中国やヨーロッパでは、紀元前の古代から、馬に引かせた戦車が発達しました。秦の始皇帝が中国全土を席巻できたのは、ひとつには、その改良型の戦車の威力であった、とも言われちょりませんでしたっけ?
ローマ帝国が馬に引かせた馬車を重要な戦力としちょったのは、映画ベンハーを見てもよくわかります。
日本では馬が引く戦車は発達しなかった。

その理由は、こうやって空から日本列島を眺めると、理解できます。

そんな日本が、自動車の世界で世界一になっているのは、また、不思議なこと。飛行機からは濃尾平野から浜名湖にかけての、日本の自動車産業の中心地が見えます。車が発達しなかった日本で発達した自動車産業。
ベストセラー、「日本史の謎は地形で解ける」によりますれば、日本人が細かい細工をしたり何でもコンパクトにしたりするのは、この地形のせい。どこへでも、どんなに遠くても歩いて行く必要があった日本人は、携行品をできるだけ少なくする必要があった。そこで、何でもかんでも小さくしてしまう技術が発達。細かい作業で精密の物を組み立てる技術の歴史、伝統、文化が、今のものづくりニッポンを成立させた、という考え方も成り立つでしょうか。

地形によって車が発達しなかった日本で、地形の要因でものづくりが得意となり、自動車産業が発達した、という構図でしょうかね。なかなか歴史は複雑だ。


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