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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

3月の雪と当用漢字〔4703〕2016/03/01

3月の雪と当用漢字

2016年3月1日(火)晴れ

雪ですって。3月に。いや、もう、これから春に向こうてまっしぐらとばっかし思い込んじょりました。で、昨夜、会合に自転車で出掛けますと、霙みたいなのが降り始めたではないか。ビックリしました。いや、冷ようございました。

写真は今朝の会社、小生の部屋の裏手を撮影したもの、このように草地には雪。停めちゃある車も真っ白になっちょりました。3月と言うのに。週間予報を見ると、明後日くらいから暖こうなって、春になりそうな感じ。これが最後の冷え込みでしょうかね。

雪。
雨かんむりにヨ。偉大なる白川静先生の解釈を見てみよう。
雨。これはもう、雨が降る象そのもの。元々は、上部の一は無いような形に刻まれちゅう金文が多いとか。
で、雪。この下部のヨ、元々は雨の下に羽が舞うような象。木の枝に雪が付着しちゅうみたいな形の文字もあるそう。

昨夜降ったのは霙。みぞれ。雨かんむりに英ですな。みぞれ。
雨が降らんときに行う雨乞いは、雩。
雨かんむりに下と書くと、雫。しずく。雫石などという地名もある。白川先生によると、万葉集にはこの文字は見えず、滴とか瀝とかがしずくを意味しちょったと言います。雨の下がしずく、というのは、後の人が考えたことなのか。
雨かんむりに包は、雹。ひょう。氷の塊が降ってくるやつですな。元々は雨の下に円が三つの字形だったそう。もっと古い卜文では、雨の下に申、つまり電光があって両脇に小円点、という字形が見えるそうです。電光とともに飛散するのが雹、ということにかありません。

あと、雨かんむりで言えば、霹。青天の霹靂の、霹。
雨かんむりに辟で、へき。辟には、ものが裂ける、という意味があって、そんな感じ。隕石が落ちる音を霹靂(へきれき)音と言うそうですね。どんな音か聞いたこと無いですが。
で、白川先生は、霹靂は雷霆の炸裂するときの音を形容する、と書きます。さあ、雷霆だ。らいてい。
雷はかみなりで、霆はいなずま。

と、いろいろ書いてきましたが、パソコンの漢字変換なのでこうやって書けるだけで、もちろん手書きで書け、と言われたち、書けません。よく、靄(もや)という文字も使いますが、もちろん手書きでは書けない。基本的にパソコンで入力するようになて、人類は文字の成り立ちを考えることが無いなってきたと思います。

ところで、漢字といえば当用漢字。
我々は、子供の頃、当用漢字を習いました。よね?
今は常用漢字と言うにかありません。小生が大学2年の時、当用漢字は常用漢字にとって代わられた、ということ。当用漢字は、昭和21年11月16日に国語審議会の答申によって内閣が告示した、1850の漢字。GHQの占領政策の中で、簡素さ、平明さを目指して作成されたもの、とあります。この「当用」は、当面の間用いる」という意味で、正式にはもっと時間をかけて考えるけんど、まあ、当面の間はこれでいこう、てなことやったがにかありません。
それが35年間使われた訳で、なかなか長い「当面の間」でしたね。

簡素、平明なのに、朕とか璽とかの文字が当用漢字に含まれ、今も常用漢字にあるのは、日本国憲法にあるから。前文のその前の「上諭」という部分に、朕とか御名御璽とかの文字が見える。公用文書は当用漢字で書く、という決まりがあるので、朕も璽も、当用漢字でないと具合が悪い、ということになったにかありません。なるほど。吃驚だ。

びっくりと書いて変換すると吃驚。小説などを読んでいると、結構頻度高くでてくる吃驚。びっくり。これも、パソコンでは書けるが、手書きではたぶん書けない文字のひとつですな。
いかんいかん。手書きで書けるよう、漢字も練習しよらんといかん。
3月の雪景色から、漢字の練習の話になってしまいました。


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