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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ひまわり文庫、5月の新刊〔4772〕2016/05/09

ひまわり文庫、5月の新刊

2016年5月9日(月)雨

雨がそぼ降る高知。連休が長かった方も、さすがに今日からお仕事でしょう。お疲れさまです。

さて。
今年1月8日のにっこりでご紹介しましたが、弊社の本社棟の2階、営業の部屋に、ミニ図書館をつくりました。いや、そんなオッコウなもんではなくて、僕の蔵書の一部を持ってきて並べただけ。書棚を眺めてみると、偏っちょりますね〜。いや、自分という人間の思考がよくわかって、楽しいやら恥ずかしいやら。

で、「ひまわり文庫」という名前にしてみました。そのまんまやがな。
毎月少しづつ補充されるのでありますが、写真が、今月の新刊。いや、新刊と申しましても古いのもある。古本屋さんで買うたのもあるし、家の片隅に埋もれちょった本も。

右端は、まだ、読んじょりません。郷土の大先輩で、早稲田大学建学の母、とも謳われる小野梓先生の評伝。こないだ、校友会高知支部の総会があって、そこで買いました。はように読まんといかん。

左端には「土佐史談」。年二回、土佐史談会が発行する機関紙で、なかなか秀逸な郷土史論文が満載。

「小野梓」以外は、概ね、読みました。「海底マンガン鉱床の地球科学」は、興味のあるところだけのつまみ読みですが。どれも面白かったです。特にどれが面白かったか、と、言えば、どれも面白かったです。答えになっちょらん。

左端の「生物はなぜ誕生したのか」。最新の知見や研究成果に基づく、地球の生物の歴史。その多様性展開や大量絶滅には酸素濃度が大きく関わっちゅう、というのが、本全体の背骨となっちょります。酸素濃度や二酸化炭素濃度については、地球の活動とともに、生物が関係した環境変動もかなり大きい、という話。
最近のにっこりひまわりに、現在は地球で生まれた「ヒト」という生物の営みが大量絶滅を引き起こし始めた時代かも知れない、という話題がでるのは、まさに、この本の影響だ。
ペルム紀末から三畳紀の大量絶滅の頃、地球の海の海水温が35℃〜50℃にもなり、気温は60℃にもなっている、という知見は衝撃的。

その隣の文藝別冊「梅棹忠夫」も、「知」とはどういうことかを考えさせてくれる佳い本だ。
その隣の「歴史はべき乗則で動く」も面白いですね〜。最近のにっこりにかなりの影響を与えた、本。

「愛国と信仰の構造」は、実に面白い。
明治から大正、そして昭和の初期。戦争に突き進む社会の中で、神道がどのように為政者に利用されたのか。浄土真宗系た日蓮宗系の、かなり国粋主義的な思想が戦争に果たした役割の大きさ。そして、現代の状況に警鐘を鳴らす。宗教と思想と愛国の関係を見事に解説する佳本だ。

そして地学。
この「大地の五億年」という本、本当にお薦め。お奨め。なるほどそうだったのか!と唸らせる知見に溢れ、人類の営みが酸性土との戦いであった、という話から、地球環境の現況に対する危機感まで、実に素晴らしい。いや、皆さんも、一度読んでみてはいかがかな。実は、5月の新刊の中では一番気に入っているかも知れない「大地の五億年」。

「キリンビール高知支店の奇跡」は、昔、キリンビールの高知支店長をされておった田村さんが書いた本。本社に戻られ、営業担当の副社長だった頃に、アサヒビールに奪われていたNo.1のシェアを抜き返したという伝説の人物で、その躍進の原動力は、高知での経験にあった、という話。
田村さん、高知支店長時代には仲良くして頂きました。素晴らしい方で、副社長になられたのもさもありなん、と思いました。
Jr.1号が小学校低学年で、まだ、ピアノを習いに行きよりました。そのピアノ教室に、田村さんの娘さんも通うておりまして、その春の発表会に、お父さんの田村さんが「大人になっても」というコーナーで、昔を思い出しながらピアノを弾いていたのが印象に残っちょります。

その頃までピアノをやっていたJr.1号も、今は大学生。本来なら4回生なのが、休学して旅にでやがっています。今はアジアで、放浪しながら世界をまわりゆうにかありません。まだ始まったばかりで、いつまで、どこをふらふらするのかは、知りません。旅日記を読むと、羨ましい。ああ。羨ましい。
僕にも放浪に憧れる感情がありまして、学生の頃は、少しやったこともあります。その話は、また、いずれ。
で、この新刊の中に種田山頭火の「行乞記」。これはもう、随分以前に買うて、時折引っ張り出してきて読む、本。自由律俳句が胸を打つ。

道端で読経して、お布施をもらいながら旅をする「行乞」。九州を彷徨う山頭火さんが、その気持ちを揺り動かしながら綴る旅日記は、心を打つ。今のバックパッカーは、そんな、生活のかかったシビアなものではないので、比べるべくもないですが・・・

そんなこんなの5月の新刊のご紹介でした。
やはり「大地の五億年」。僕のツボだ。


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