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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

与島考〔3640〕2013/04/03

与島考

2013年4月3日(水)晴れ

今日は、朝から車で岡山。お昼前には仕事も済み、瀬戸大橋を渡って高知へイニよります。ここは与島。
瀬戸中央自動車道の中で、唯一、サービスエリアがあるのが与島。昭和63年に瀬戸大橋が開通し、本州、四国とは橋でつながった与島。架橋効果で、開通直後には夥しい観光客が訪れ、フッシャーマンズワーフという施設が連日の大賑わいを見せたがはご記憶の通り。

しかし、その後、瀬戸大橋本体の観光資源としての人気が低下し、フィッシャーマンズワーフは閑古鳥が鳴くようになって、色々と変遷があった後、2011年に完全に閉鎖されました。
橋ができたら、それにあやかって一儲け、と考えたヒトは、目論みがはずれました。その後、立派になった与島小学校も閉校、人口も減ってしもうた与島。

以前、それは、お手軽に眼の前の観光誘致に走ったせい、てなことを書いたことがありました。今、同じ瀬戸内海でも、ものすごい観光客を集めゆう直島を中心とした島々の、地道で、地に足の着いた取り組みがまちづくりには大切やとも書きました。
しかし。

四国から本州に向いて橋を渡りよりますと、与島の南端に近い山に神社が鎮座ましましちゅうがが見えます。どうしても、その神社にお参りしてみたいと思いよりました。そこで。今日、お昼ご飯を食べに与島SAに寄ったので、ちくと足を伸ばしてお参りしてみることにしました。

サービスエリア駐車場の南東隅から小径をうろうろ行くと、集落の方へ下っていく小径を発見。車では、島外の人間は入島できませんき。
そして島の集落は、昔ながらの瀬戸内海の漁村そのまま。車が通れるような道路は、島の周囲くらいにしかなく、集落の中は人間が一人通れるくらいの小径が立体迷路のよう。古い石垣の上に建つ家々は、それこそ懐かしさ溢れるものばかり。そして、集落のはずれの山の石段を登ったところに、この、天津神社さんが鎮座ましましちょりました。

大橋架橋で、社殿も立派になりました。しかし、これに見える燈籠には文政十三年の銘が刻まれ、玉垣も立派で、いずれ由緒のある神社とお見受けしました。
その境内に、立派な碑がたちます。その文面を読むと。

石碑(昭和五十七年十月吉日)
天地日月と共にたりゆかむ島々かけて備讃をつなぐ大橋の将来を 島の基盤の上に結ばれて その幸を広き国土に享受せんものと信じ 島民相議りて遂に世紀の移行は進捗す
茲に三つ子島譲渡の基金を恒に尊崇する天津神社に献じ且つ浄罪を合わせて誠心を捧げ之が歴史を永く銘記して殿宇構築整備に充つ之を以て屋根葺替 拝殿神庫の新築
金刀比羅神社の修復をはかる
祈るところ備讃の海に与島の民衆に 新たなる興行殖産こよなき民福あらしめ給へ。 天津神社奉賛会

いかがでしょうか。島に橋が架かる、ということは、実に、島民にとって極めて重大な決断やったことがわかります。
架橋から年月が経ち、島の人口も減りました。島の人々は、橋に対してどんな思いなのでしょうか。

島の集落を歩くと、風景は、実に瀬戸内海の漁村らしい、美しいもの。しかし、やむことなく橋から聞こえてくる騒音。想像をはるかに超えます。この騒音を24時間聞くことに、自分なら耐えられるでしょうか。そんな犠牲を島の皆さんに強いた、その上に、橋の便利さが横たわっちゅうことを、改めて知りました。

そして。
この風景なら、瀬戸内国際芸術祭などが行われる島々と同じような取り組みを進めたら、絶対にヒトは集まると思いました。しかし、それは、橋の騒音以外はまったく静かな島の暮らしにとってどうなのか。いや、今日、ゆっくりと歩きながら、ぜんぜんわからんなりました。
確かに、橋に翻弄されつづけてきた島。その島の将来は、どうなるのが一番良いのか。どうするべきなのか。何が幸せなのか。ぜんぜんわからんなりました。

これは、ホントに難しいテーマだと、実感しました。
サービスエリアの南東隅界隈から、集落へ、そして廃校になった立派な小学校へ、そして天津神社へ、すぐに行けますので、ぜひ、静かに、歩いてみてください。


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