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稲荷新地の石積み〔5969〕2019/08/19

稲荷新地の石積み

2019年8月19日(月)曇り

今日は雨になるとかの予報。だからなのか、結構湿度の高い夜でした。朝まで扇風機。

朝と申しましても、月曜の朝は早起きなので、3時過ぎには起床。出勤。

写真は、今朝3時半過ぎの、若松町。いや二葉町か。いや、どっちだっけ。以前も書いたけど、この辺、入り組んでてようわからん。どうでも良いけど、稲荷神地。

この向こうの右手、土手上に鎮座ましますのが土佐稲荷神社さん。京都の伏見稲荷さんから勧請してきたという、稲荷神社。そのお稲荷さんから青柳端にかけて、明治初期からできあがっていったのが、下の新地。お稲荷さんがあるので稲荷新地。

ちなみに、同じ頃合いに上町5丁目にできあがていった歓楽街が、上の新地で、玉水新地。

 

新しい時代の新しい歓楽街は、新しい場所につくられていった、という歴史。

 

なんで、若松町(この町名は昭和になってからのものだけど)に歓楽街ができたのか。それは、たぶん、そこが高知の街の表玄関だったから。明治期、高知の街と京阪神などの外界をつなぐのは、船でした。その、大きな船は浦戸湾に入ってきて湾内にイカリを下ろす。

明治の終わり頃にならんと、大型船が着岸できる桟橋は完成しないので、湾内に浮かぶ船と陸地の間を小舟が往来して、人や荷物を運んでた。そんな時代。

で、その、人や荷物は、若松町から堀川沿いの農人町などに上がってきた訳だ。

 

人とモノの流れの拠点。中心。そこに、歓楽街ができたのは、必然だった。

こんな話は、幾度か書いてきたけど、今朝は石組みの話だ。ふふ。石組み。

 

昨日、昭和小学校の土台部分の石組みのこと、書きました。布積みか?みたいなこと書いたけど、よく見てみると、並亀甲みたい。たぶん、そう。明治以降に多用された、並亀甲積み。

 

亀甲積みというのは、石の表面を六角形にカットして揃え、それを互い違いに積んでいく技法。わかりますかね。六角形を、角の部分を真下にして、横に並べていく。1段目。その上の2段目は、1段目の石と石の間に下の角をはめ込むようにして、置いていく。こうすると、見た目も美しく、頑丈な石組みができあがる、という訳だ。ちなみに、上に1段目と書いたけど、その下に根石という、下部を平らに、上をとんがらせた石を並べるのは、石組みの基本ね。

 

さて。亀甲積みはとても良いけど、石を揃えてカットするのが大変。工事にも手間がかかる。そこで、四角い石の角を少し切り落としてひしゃげた亀甲の形に整え、同じように並べていったのが、並亀甲積みということらしい。「石積の秘法とその解説」によると、この積み方は、一般民家の周囲、境界などに積みことが多い、と、あります。

 

さて。今朝、写真を撮ったのは、この場所。Googleマップで見たら、こう

海岸通りの一つ北側の通り。この道は、海抜0m。だから、明治初年に整備された稲荷新地は、この右手の高さに造成されたもの、と想像できます。その小高く造成された上と、その人口土手に守られた北側に展開したのが、稲荷神地。

 

さて。この石組み。

昨日の昭和小学校と同じ、並亀甲積みに、見えます。材質はなんでしょうかね。石灰岩みたいにも見える。一番下に、根石。下が平らで、上を少し尖らす。その合間に、その上の段の下の角をはめ込む。

こうすることで、横ずれがなくなり、強度が増す、ということになりますな。

 

六角形でなくて、長方形をそのまま互い違いに並べていくのは、布積み。キレイだけど、横ずれとかを起こしやすくて、強度的には、亀甲に劣るんですね。セメントとかで接着する必要がでてくる、布積み。

 

いかん。月曜の朝っぱらから、話がマニアだ。言いたかったのは、これではない。

実は、この通りの南側、これと同じ石を使った同じ並亀甲の石組みが、何箇所か散見できるのである。ここだけではなくて。と、いうことは。

ひょっとしたら、この石組みは、明治初年にこの南側を船着場として造成した、その時の石組みなのかも知れない、と思った訳です。違うかも知れんけど。

 

もしそうであるなら、明治維新、文明開化の痕跡であり、稲荷神地の痕跡。でもそんな、明治初年度から並亀甲積みの技法があったのかどうなのか。そこを石組み技術史的に検証したら、この石組みがいつのものなのか、わかってきますね。

どうでも良いですか?


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