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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

日本史この1年〔7562〕2023/12/29

日本史この1年

2023年12月29日(金)晴れ!

あと3日。今日で仕事納め、という方も多いでしょうかね。僕は関係ないけど。今年は大晦日が日曜日。もちろん工場は動きます。営業職の方々は、そろそろお片付けモード。今日の本社棟も、大掃除になってるみたいです。年末やねー。

年末と言えば、新聞も年末モード。今年を振り返って、みたいな記事が溢れてます。そんな中、今朝の高知新聞には「日本史この1年」というページがありました。日本全国でこの一年間に発掘されたトピックが時代順に紹介されてます。そうそう。色々あったねー。

 

吉野ヶ里遺跡の、未発掘エリアから出てきた石棺墓は、佐賀県のアピール戦略に乗っかって話題にはなったけど、劇的な大発見にはならんかったですね。まあ、そんな予感はしてました。

 

左上に「安土城石垣のルーツか」という見出し。これは、滋賀県近江八幡市の阿弥陀寺遺跡で戦国時代前期の石垣が見つかった、という話。高さ2m。垂直に築かれた石積みは、その後、日本で最初の本格的石垣を備えた安土城につながっていったのではないか、ということで話題になりました。

石積みマニアの僕にとっては、なかなか興味深い発掘。近江では、安土城以前の城にも石積みが施されているけど、その石積み技術は寺院の管理下にあった、とのこと。阿弥陀寺の石積みを施工した集団は、高知城の石垣を積んだ穴太衆につながる集団だったのかも知れない、などと考えると楽しいね。こんな風に、現地説明会の資料をPDFで見られるようにしてくれてるのは、さすが、近江。そして石積みマニアとしては、この石、何なのかが気になります。砂岩みたいにも見えるけど、違う。地質図を見ると、この界隈には流紋岩が優勢であることが、わかります。で、安土城の石垣も流紋岩。おそらくはこの阿弥陀寺の石積みも流紋岩なのではないでしょうか。

ちなみに、阿弥陀寺と安土城は、すぐ近所。日本の石積みの黎明期を、感じるね。良い発掘でした。

 

あと、この記事で気になったのが、かの纏向遺跡の、3世紀後半の土器などが出土した穴からチャバネゴキブリの一部が見つかった、という記事。このニュースは衝撃的でした。

チャバネゴキブリは、アフリカ原産とされ、日本に入ってきたのは江戸時代、と言われていたのです。それが、なんと3世紀の古墳時代の日本に居た、という話。世界最古のチャバネゴキブリ。これは、近年、チャバネゴキブリはアジア原産ではないかという議論があったことに火をつけ、話題となってます。なかなか興味深いニュースでした。

 

この記事には無いけど、高知県内での発掘では、なんと言うても父養寺遺跡。戦国期の城址と思われていた父養寺遺跡が、発掘の結果、平安後期から鎌倉時代の寺院跡に建てられたお城なんではないか、という発掘調査結果が発表されて話題になりました。現地説明会の暑かったこと暑かったこと。

 

そんなこんなで、今年もまた、色々と楽しい発見がありました。わからなかったことがわかること。知らなかったことを知ること。これは何より、楽しい。

世の中、知らないことだらけ。


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