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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

川田維鶴の好奇心〔4454〕2015/06/26

川田維鶴の好奇心

2015年6月26日(金)雨

梅雨。何度かこのにっこりに書いてきましたが、雨が降るとお参りしたくなる神社No.1は、ここ。野市、大谷神社さん。ここの森には雨がよく似合います。何度も何度もご紹介してきた、由緒ある延喜式内社、大谷神社さん。
で、幾度か、河田小龍さんの絵馬がある、ということもご紹介してきましたが、そのことを刻んだ石柱が、この右端。「川田維鶴作の絵馬 一の谷」と刻まれ、小龍30歳頃の作品が、拝殿に掲げられちゅうことを教えてくれます。

河田小龍さん、通称が篤太郎。で、たくさんの号を持っちょりまして、「高知県百科事典」には、ここにある維鶴が本名と書いちゃあります。高知県人名辞典によりますれば、小梁、松梁、笑龍などは、初期の号ですが、後の小龍と同じ読み方。その他に半舫斎、大巧、玉琳、翠竹。戯号には鄙人銭聾、鬼国山樵、おたつ、虚瓢子舞迂(からじしぶう)などがある、とあります。いいかげんにしなさい。

小龍さん、今で言うところのマルチ人間。狩野派の絵師として活躍しながら陽明学を岡本寧浦に学び、奥宮慥斎にも師事しちょります。一番有名な仕事は、ジョン万次郎からアメリカ事情を聞き書きした漂巽紀略で、これが龍馬たちに与えた影響は大きかったとされます。

何にでも興味を持ち、首を突っ込みたがる性格やったのでありましょう。しかも頭が良い。安政南海地震で自宅が焼失している小龍を見て、築屋敷に家をあてごうちゃったのは、確か、近藤長次郎の叔父さんか誰かやったと記憶します。で、饅頭屋にしておくにはもったいないと考えた俊秀の長次郎を弟子入りさせた、という話。そこが、龍馬の家からも近かった、というのが歴史の妙ですな。

河田門下から龍馬の元に送られた逸材は、近藤長次郎、長岡謙吉、そして、新宮馬之助など。新宮馬之助との関係に関する妄想は、以前、暴走させました

で、幕末。慶応年間に、浦戸湾で製塩事業を始めたが、失敗。色々と手を出しますな〜、まっこと。で、アッと言う間に貧乏になって、明治を迎えて役人になりました。明治の初期は、県の役人として過ごしちょります。
明治22年に京都府知事北垣国道に招かれて、南禅寺の水路閣で有名な琵琶湖疏水の工事過程記録図志を書いちょります。蹴上の下の記念館で、見れますね。

高知の市街地図を書いたりしちゅうのも、その頃。

河田小龍さんが川田維鶴の名前で揮毫しちゅう絵は、かなり珍しい、と、この石柱にも書いちゃあります。
こないだ、得月楼で宴会がありました。床の間に掛っちゅう掛け軸を見て、小龍さんの書いたものである、と、しゅっと判ったのは小生だけ。その絵に維鶴という名前が見えたので、河田小龍の絵だ、と、小生にはわかったのであります。ここ以外にもありました。維鶴の署名。小龍さん、明治15年春に病気になるも6月には全快。で、全快祝いを得月でやった、とあります。その際にでも描いた絵でしょうか。

何にでも興味を持つ、ということを示す逸話と言えば、やはりこれでしょう。
よさこい節の物語。
幕末土佐を、そしてよさこい節に乗って全国を賑わせたエリート僧と美しい娘のスキャンダル。駆け落ち後、捕縛されて面晒し、そして追放。純信は国外追放になって、伊予の川之江に寄寓しちょります。
純信が川之江に暮らしたのは1年半くらいと言います。
その川之江の純信を、河田小龍さんが訪ねていくんですね。もう。ミーハーなんだから。
で、純信の、お馬を忘れられない気持ちを綴った手紙を預かります。お馬に渡してくれ、と託される訳だ。しかし、小龍さんは、お馬の気持ちが、もう、純信からは離れちゅうことを知っちょりました。ので、お馬さんに渡すつもりはなかったのではないか、と思われる。

小龍さんに、週刊誌の芸能レポーターのような気持ちが無かったのか、と言えば、有った、とするのが正しいような気がするのは私だけでしょうか。

純信お馬が駆け落ちして追放になったのは安政2年(1855年)。安政南海地震から、まだ半年。その頃、小龍さんは、築屋敷の仮の家で、若者たちに絵と国際情勢を教えておった。
そんな頃、小龍さんは川之江の純信のところまで行って、手紙を託されて戻ってきて、ちょっと、見せびらかしたりしちゅう。

ここ、大谷神社に絵馬を御寄進したのが小龍30歳頃とすれば、安政地震の頃。同じ頃、絵馬を寄進したり、純信に会いに行ったり。なかなか忙しい。

雨の大谷神社で、河田小龍の好奇心について考察してみました。


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