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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

台地を下る伊皿子坂〔5020〕2017/01/12

台地を下る伊皿子坂

2017年1月12日(木)晴れ!

今朝は東京。今年初めての東京。明日の朝から冷え込むとのことですが、今朝はそれほどでもありません。今、羽田空港で高松行きの飛行機を待ちながら、このにっこりを書いてます。
修学旅行かなにかでしょう。出発ロビーの一角を占める若者達のにぎやかなこと賑やかなこと。若いって、いいですね〜。

さて。
品川に泊まっちょりましたので、洪積台地である下末吉台地体感RUNをやって来ました。朝の5時前から。
えー、こないだ一度ご紹介しましたが、こんな優れものの地図があります。国土地理院の仕業にかありません。20万分の1日本シームレス地質図
面白いですね、これ。高知県が、地質学上とても変化に富んだ面白い地質でできあがっていることが、四国の部分を見るとわかります。
これとは対照的に、東京は、実に実にシンプルだ。関東界隈をご覧ください。
東京は、洪積台地と、最近の沖積平野によってできた、街。その台地と、火山灰によるローム層が、東京。ここに世界一の大都市を築き上げた徳川家康は、やはり、地形を見るのに優れた日本一の土木プランナーであったでしょう。

で、今日走ったのは、その台地の端っこ。
品川駅の西側は、すぐに、急な上り坂になってますよね。以前にもご紹介した柘榴坂があります。柘榴坂を上ると、台地の上に出ます。そこは、代々木公園の西側から南にせり出してきている尾根の先っぽ。旧山手通りは、その尾根の道だ。
その尾根の南東の先に、左右に支尾根が伸びる。南は御殿山で、北は三田。その道を、今日は走りました。

その道から東を見ると、急な下り坂。色んな坂がある、そのなかの一つ、伊皿子坂の坂上で撮影したのが、この写真。この道は、向こうへ下っちょります。下っていくと、泉岳寺。
赤穂浪士で有名な泉岳寺は、台地の先っぽの斜面にある、という訳だ。
その支尾根道には、両脇に大きな病院や大使館が並びます。これぞ、江戸の街の文脈。
江戸の街。幾多の河川によって台地が開削されてできあがった起伏に富んだ地形につくられた、江戸。
台地の上の尾根筋にメインストリートが走り、その道に面して、巨大な武家屋敷がつくられる。大名とかの屋敷なので、とにかく、でかい。正門は尾根に面し、台地の斜面に庭をつくる。池をつくる。これが基本形。
で、谷には下級武士や、庶民が街をつくり、いつしか賑やかにして猥雑な下町が形成されていく。

何度か書いてきましたが、この江戸時代の街の文脈は、完全に現在に引き継がれており、広大な武家屋敷は大使館や病院、公共施設となった。

重要な寺社仏閣は、台地の端っこに立てられる。坂の下から寺社へ上がっていく、というエントランス構造が、共通して見られますよね。

ともあれ、このシームレス地質図は、面白い。その場所にカーソルを持っていくと、そこの地質詳細が表示されます。
ここは、「川沿いのやや高い所に分布している約15万年前~7万年前に形成された段丘層」ということ。
最終氷期の前の最後の間氷期が、その時代。地球が暖かくなり、海水面が上昇。海に沈んだこの界隈には多摩川などが運んでくる土砂が堆積した。氷期を迎えて海が退き、河川が開削してできたのが、この地形。

街は、地形とともにある。


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