高知新港の40フィートコンテナ〔8261〕2025/11/27
2025年11月27日(木)晴れ!
今日は高知新港。高台緑地の上にある企業さんの会議にやって来てます。高知新港の中心部にある高台は、南海トラフ地震による津波からの避難場所として、そして港湾施設機能の維持を目的として整備されました。高台の上は広くて快適で、何より景観が抜群。
そこには「SOUTH HORIZON BREWING」という、レストランとショップを併設したクラフトビール工場がつくられました。公共交通機関で行くことができない場所で、ビアレストランって成り立つのかな、と思ってたけど杞憂でした。平日でも結構なお客さんで、土日はかなりの賑わいになっております。なにより、景観が抜群で気持ちいい。
こうやってGoogleマップで見たら、新港の中での高台緑地の存在感はなかなかのもの。もし南海トラフ大地震が発生しても、この上に逃げれば津波も大丈夫。いい場所ができました。
この高台から南を見下ろすと、高知新港客船ターミナルがある第7埠頭4号岸壁。連日、巨大なクルーズ船が着岸する岸壁。
で、西を見下ろしたら第7埠頭1号岸壁。大きなガントリークレーンが2基設置してあり、貨物船のコンテナを積み下ろしできるようになってます。そしてコンテナヤード。
高知県の経済状況では、船舶でのコンテナ輸送が盛んに行われている、とは言えんけど、それはそれ。弊社も、20フィートコンテナで資材を輸入したことは、あります。
ここに並んでいるのはISO規格の40フィート国際海上輸送コンテナ。貨物船から降ろされたコンテナは、コンテナ積載専用のトラックに載せられ、運ばれてゆきます。貨物列車ファンなら、コンテナを運ぶトラックを「緊締車」と呼ぶけどね。どうでもいいですか?
で、通常のISO規格の20フィートコンテナとかは、以前のコキ50000形貨車では高さが基準をオーバーしてしまう為、載せられませんでした。しかし現在使われているコキ100系は、レールから床面の高さを低くする(1000mm)ことで対応していて、貨物船積載の国際海上輸送コンテナを、そのまま貨物列車で運ぶことができます。技術はこうやって進歩する。
ところが。40フィート国際海上輸送コンテナの多くは、ハイキューブコンテナになってて、通常のコンテナより30cmほど高い。これをコキ100系に載せると、高さが基準を超えてしまい、トンネルなどに衝突する恐れがあるのである。
そこで我らがJR貨物は、更に床面を30cm程下げたコキ73形を2016年に開発したのでした。「73」は床面の高さでしょうね。
ところが。
床面を下げたことで車輪の直径が小さくなって回転数が上がり、車軸が加熱してしまうことが判明、現在のところ増備は見送られている、とのこと。
未来の地球は船舶と鉄道輸送が担っていく、と信じて疑わない僕にしてみれば、これは大きな問題だ。JR貨物さんには頑張って欲しい。
ちなみにここの並んでいる40フィートコンテナ、ほとんどがハイキューブコンテナだ。天井部分のすぐ下に黒と黄色の縞々テープが貼ってあるのがハイキューブコンテナで、目の前の二段目、水色コンテナ以外は全部、ハイキューブコンテナ。だからJR貨物さんには頑張って欲しい。
高知新港の話でした。今日は会議の後、「SOUTH HORIZON BREWING」さんのお昼を食べました。美味しかったです。お腹いっぱい。
