科学と想像と12月8日〔8272〕2025/12/08
2025年12月8日(月)晴れ!
昨日、日曜日の新聞について書きました。特に日曜にの日経新聞の面白さは、際立ってますね。日曜日ということで株式欄とかの経済ニュースが少ない代わりに、文化芸術科学に関する記事がたくさん。日経新聞って、実は文化芸術に詳しかったりするの、ご存知ですか?
で、文化芸術とともに僕が好きなのが科学。いや、典型的文系少年だった僕は物理が苦手で、学業成績という観点からは、科学とは遥かに遠いところで生きてきたという自負があるけど、それでも、わからならいなりに読んだりするのは好きだったり、します。寺田寅彦先生の「ねえ君、不思議だと思いませんか?」の精神かも知れません。
昨日の日経新聞に載ってたのが、この「9番目の惑星は存在する?」という記事。観測技術が進歩していく中、この5月に、太陽系第9惑星の候補が発見された、というもの。それは直接観測された訳ではなくて、諸々の周囲の状況は長期間観測からの推察。なのでもちろんまだ証拠は足りず、疑問を投げかける研究者も存在します。これからの研究、観測に期待したいねー。なんせ、公転周期が海王星のやく100倍の16000年というから、すごい。
でも、もし、そこにその惑星が存在するのだとしたら、いつか、観測技術の進歩でその惑星を捉えることができるのでしょう。科学の進歩ってそういうもんだ。
ただ。こないだ書いた須藤靖先生の話。マックス・テグマーク博士が提唱する「レベル3マルチバース」「レベル4マルチバース」などは、いくら技術が進歩しても、その存在を証明するに至ることはない。「レベル2マルチバース」なら、観測での証明は無理でも、近づくことはできるのではないか、などと想像するのは楽しい。そう。人間を人間たらしめているのは「想像」する力かも知れない。
「想像」と言えば。
僕が東京で大学生を始めた年の12月8日、ジョン・レノンが凶弾に倒れました。ジョン・レノンの代表曲のひとつが「イマジン」。想像することから始まるいろんなこと。忌野清志郎さんが訳して歌った「イマジン」の歌詞。
天国はない ただ空があるだけ
国境もない ただ地球があるだけ
みんながそう思えば 簡単なことさ
今だからこそ必要な、ジョン・レノンが想像しようと投げかけた言葉。
夢かも知れない でもその夢を見てるのは
きみ一人じゃない 仲間がいるのさ
そんなジョン・レノンが凶弾に倒れた12月8日は、太平洋戦争が始まった日でもあります。
