二毛作と二期作〔2982〕2011/06/15
2011年6月15日(水)曇っちょります
ここは野市上岡。正面の家の向こう側に、いつもの上岡八幡宮の山がちょっとだけ見えよります。この右手は国道55号線。
ここでは、毎年二毛作をやりよります。今、ご覧のように、麦が収穫時期を迎えつつあります。もうまあ麦刈りでしょうか。
このように、初夏、麦が収穫時期を迎えるので、その季節のことを麦秋といいますね。もうちょっと手前、梅雨前の時期くらいでしょうか。ですきに、麦秋は夏の季語。間違えたらいかんです。
ここは、麦刈りが終わると水が張られ、田植えが行われます。麦が終わると稲。典型的な二毛作の畑。が、野市南国界隈の田んぼでは、もう、極早稲の稲が50~70cmくらいに育っちょります。7月後半には稲刈り。稲刈りと麦刈りの時期がメッソ変わらんという風景も、高知ならではかも知れません。
7月に稲を刈った田んぼでは、最近、飼料米をつくったりする試みが行われるようになりました。これは二期作。一年にお米を2回収穫するがは二期作。違う作物を同じ圃場でつくるがが二毛作。減反政策が行われ始めるまで、高知は二期作のメッカで、教科書にも載っちょりました。
で、高知で麦畑を見ることは、ほとんどありません。しかし、さすがにうどんの本場だけありまして、香川県に行くと黄金色に輝く麦畑が結構あります。安いうどんの原料には、オーストラリアとかの外国産の小麦が使われる場合が多いですが、文字通りホントの讃岐うどんをつくろう、ということから「さぬきの夢2000」という品種が開発され、香川県でつくられるようになった話はご承知の通り。
麦の種類はわかりません。この麦は、何につかわれる何麦ながでしょうか。そんなに広い圃場ではありません。