馬酔木〔4043〕2014/05/11
2014年5月11日(日)快晴!
昨日に続いて良いお天気。気持ちよい五月の日曜日。連休は終わりましたが、各地の行楽地やら山やら海やら川やらは、たくさんの善男善女で賑わいゆうことでしょう。
今日の午前中、五台山へ行っちょりました。いつものように走ってではなく、車で。またまた竹林寺さんと牧野植物園を、ちくとゆっくり見てみることにした訳です。
ゴールデンウィーク中、五台山は、車での入山が禁止されちょりました。山頂界隈の駐車場に限りがあり、しかも道が狭いので、どうにもこうにも収集つかんなることが予想されたきですね。大英断でした。50年に一度という秘仏「文殊菩薩像」のご開帳、ということで、臨時駐車場からのシャトルバス輸送という方式でも、かなりの人出。ほとんどが県外からの観光客さんでした。
そしてヂモティは。ほとんどの高知県人は、臨時駐車場に車を停めて五台山にシャトルバス、という面倒くさいのは避けて、ゴールデンウィークが終わってからゆっくり車で行こう、と考えたのでありました。その結果。
今日、小生たちが頂上の駐車場に車を停めたのは9時前。そして歩いて竹林寺さんへ。ボッチリえい感じの人数の参拝客が、新緑美しい竹林寺の境内を楽しみよりました。ほとんどが高知県人。時折、お遍路さんの衣装に身を固めた団体さん。団体客は、車が通れないゴールデンウィークを避け、翌週の日曜日である今日に伸ばしたケースが多いと聞きました。
我々は文殊菩薩さんの参拝を済ませ、牧野植物園へ。ああ、牧野。こんなに素晴らしい施設が高知にあることは、ちくと自慢してもカマンと思います。緑が溢れ、色とりどりの花が咲き乱れる牧野。薔薇も見頃でした。
牧野は、年々レベルアップしていきゆうように見えます。確実に、以前よりも見るべき箇所が増えちゅうし、キレイに整備も進みゆう。五台山という山は、市街地に近いにも関わらず、大自然の恵み溢れる山なので、その元々の大自然に、植物園の自然がとけ込んで素晴らしい雰囲気を醸し出しちゅうのでありますね。今日はゆっくりと散策。そして、お昼前、今一度竹林寺さんを抜けて山頂へ。
その頃には、もう、駐車場は満杯で、狭い一方通行の道は駐車場待ちの車が数珠つなぎ。そう。竹林寺だけに、数珠つなぎ。
ほとんどが高知ナンバー。ゴールデンウィークが明けるがを待ちかねちょった高知県人が、今日は車で押し寄せちょった訳です。
帰るがにちょっと時間がかかりましたが、まあ、順調に五台山を楽しんで参りました。
今日のこの状況を見るにつけ、連休中の車での入山制限は、英断やったと感心したことでした。
五台山。竹林寺さんの境内にもありますが、ここ、山頂の遊歩道のところにも、たくさんの馬酔木。あせび。小生の大好きな植物、馬酔木。
今の季節、葉っぱが赤く色付いて、その群生を遠くから見ると、えも言われぬような美しい濃淡。四国の高い山へ登ると、必ずと言うてかまんばあ見かける馬酔木。
花が咲く姿より、この、葉っぱが色付いて山全体に虹のような濃淡を見せる、そんな姿が美しい馬酔木。
その漢字からもわかるように、毒があって、馬が食べると酔うたようになる、馬酔木。あせび。ネットによりますれば、「アセチボン」という成分が、そんな状況を引き起こすがにかありません。だから、哺乳動物は、食べない。鹿が大繁殖しちゅう三嶺などでも、鹿は馬酔木を食べんので、群生が残るがにかありません。
馬酔木の花が咲くがは3月くらいでしょうか。花が終わると、このように、赤い新葉がでてきます。そして、葉っぱが緑色に変わって行く頃、花が咲いたところに、このような実ができてきます。この実も、アケビのように水分が抜けて割れ、種がまき散らされていくのでありましょう。植物園や竹林寺さん境内だけでなく、山全体、美しく興味深い自然が溢れる五台山。
う〜ん。行基さんが目をつけただけのことはありますな。