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彼岸花、もう、満開〔4174〕2014/09/19

彼岸花、もう、満開

2014年9月19日(金)薄曇り

久々の高知。昨日は新幹線で東京から姫路まで移動し、姫路で夜を過ごしておりました。で、姫路駅21:04発の新幹線で岡山、最終の南風に乗り継いで高知駅にたどりついたのが24:04。いやいや、なかなかハードスケジュールな出張がやっと一段落しました。

で、高知へ帰ってみると、季節は一気に進んでおったのにビックリ。もう、秋。
何度も書いてきたように、今年の高知には夏はありませんでした。8月はご承知の通り、ずううううっと雨。9月に入り、晴れるようになりましたが、何やら秋めいたお天気になり、そして彼岸花。

今の季節、普段ですと、残暑が厳しくジリジリとした暑さが嫌になってくるような時期ですが、今年は全然違います。涼しい。Tシャツだけですと、夜なんぞは寒い。余りに夏がなかったので、何となく普段の気候に戻ったような気になっちょりますが、やはり今年は例年と全然違いますな。

ここは久々、野市、上岡八幡宮さんの参道脇。
実は、もう、先週から彼岸花が咲き始めちょりました。こんなに早く咲き始めることはありません。やっぱし、秋になるのが早いということやと思われます。
例年、お彼岸ちょっと前、今頃咲き始め、お彼岸を過ぎてから満開になる彼岸花。それが、もう、満開。いや。場所によってはもう終わりかけちゅうところもあります。お彼岸本番の頃には、もう、ピークを過ぎちょりそうな勢いの、今年の高知の彼岸花。
そして、その向こうに見えるのが桜の樹。なんと、早くも紅葉を始めちょります。ああ、秋。

こんなに天候がおかしいと、農作物への影響が心配されます。日照不足で、お米にイモチ病が発生したりもしゆうにかありません。全国的に不作で生産量が落ちると、価格もそんなに下がらんがでしょうけんど、北日本、特に北海道なんぞは豊作で、全国的に見ると在庫過剰となって価格が暴落。お米生産農家さんには、厳しい秋となりました。

昔、今のように食料が豊富でなかった時代。しょっちゅう飢饉がおきておりました。ここ土佐でも、飢饉の際には、この彼岸花の根っこを貴重な食糧として食べる、ということを、つい最近までやりよった記録が残ります。
もちろんそのまま食べると毒。彼岸花には毒がある、というのは有名な話。そこで、擂り潰して練り、それを灰汁に丁寧に丁寧に晒して毒を抜き、そして団子にして食べた、という話。キチンと毒を抜くためには、なかなかの蓄積されたノウハウがあったものと思われます。
昔の人の聞き書きなどを見てみると、そんな、飢饉の際の非常食の話がでてきます。ただ、少しは腹の足しになったかも知れませんが、栄養になったかどうかは疑問で、尾籠な話で恐縮ですけんど、そのまんま下から出てきた、という証言も読んだことがあります。

まったく食べ物が無くなると、毒のあるものでも、なんとか工夫をして食べるようにした、先人の知恵ですね。彼岸花の赤い姿を見ると、そんな話を思い出して厳粛な気持ちになります。

これだけ天候がおかしゅうなってきますと、穫れる産物も変わって行かざるを得ない。我々が子供の頃は、北海道はお米の穫れないところでした。が、今や大穀倉地帯になろうとしよります。
これは、気候の変化、品種改良という要因が大きい。それと、こないだ読んだ「日本史の謎は地形で解ける」という本には、石狩川の蛇行部直線化工事によって、石狩川の流れが速くなって川底が削り取られて水位が下がり、石狩平野の不毛な泥炭地から水分が抜け、お米づくりができる土壌になったことも大きい、と書かれちょりました。

そうやって北海道が穀倉地帯になる時代。高知では、何を生産していくのか。激しい気候変動の中で、真剣に研究していく必要があります。


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