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放浪への憧れ〔4777〕2016/05/14

放浪への憧れ

2016年5月14日(土)晴れ!

暑いくらいのお天気。素晴らしい土曜日。
気候が良くなったので、あちこちで歩き遍路さんなど、見かけるようになりました。それぞれ、色んな思いを胸に、ひたすら歩き続けるお遍路さん。
あの姿を見ていると、僕も、いつかはやってみたい、と。思う。思いませんか?
僕は、昔から、放浪に憧れるところがあります。

このにっこりひまわりを始めた時は小学校3年生だったJr.1号。彼は、本当なら今年大学4回生。なんですが、一年間休学して、アルバイトで溜め込んだお金を元手に放浪の旅に出かけてしまいました。世界一周という目標はあるようですが、どうなることやら。
で、こないだも少しだけ触れましたが、旅日記を書いております。

こんなの。旅路の報告。ちょいと読んでみてください。長い。

ネット環境さえ良い場所に居れば、どこでどんなことをしているのか更新できるので、わかる。便利な世の中になりました。
それにしてもこの文章、長いぞ。よくもまあ、ダラダラと長い文章を書き連ねるもんだ。ああ。親の因果が子に報うちゅうのでありましょうか。ああ。

それにしてもそれにしても羨ましい。ああ。僕も、放浪してみたい。
僕が大学生の頃。バックパッカーという言葉が使われ始めた、そんな時代。「地球の歩き方」という本が出版されたばかりで、アメリカ編とヨーロッパ編の2冊がありました。
当時、休学してまで、という発想は、なかった。で、夏休みを利用し、アメリカ45日間、放浪してきました。参考書は、「地球の歩き方」だけ。ネットなんか無いアナログの時代。
西海岸から入って、バスで北部をまわり、東海岸。で、南部を通ってカリフォルニアへ戻ってきました。

日本への連絡手段は電話。しかし、高い。なので、1週間に1度くらい、コレクトコールで電話しました。その間、どこで何をしているやら、誰にもわからない。そんな良い時代でした。あれはあれで、良かったっすね。英会話が上達したかどうかは別にして。

西部では、キャンピングツアーというのに参加しました。30人ばかりの見ず知らずの人たちと、10日間くらい、色んなところをキャンプして回る。ほとんどがヨーロッパ人で、十何カ国から参加していた。異文化というのは、本当に面白かったっす。
テント割は適当に決められちゅうのですが、イタリア人の男は、早速フランス人の女の子をナンパして、勝手にテント割を変えたりしていた。イタリア人の男のイメージ、そのまんま。

イスラエル人のおばさんは気難しかったし、スコットランド人のおじさんが固い固い。僕は、フランスのリヨンから来た同年輩の少年と仲良しになったもんです。

このアメリカ放浪に味をしめ、翌年の春休み、台湾へ行きました。
アメリカは一人でしたが、台湾は、高校の時の同級生M君と二人。二人とも、大学は違えど、第二外国語が中国語だったので、それがどれだけ通用するのか、試してもみたかったのだ。
結論から言えば、なんとかなりました。

当時の台湾。昭和30年代の日本、てな感じで、まだまだ埃っぽく、発展途上ですが活気だけは満ち満ちている。そんな感じ。
途中、自転車の修理屋さんで安い中古の自転車を購入し、それで一周してきました。台湾って、九州よりもだいぶ大きい、ということを、それで実感したことでした。

色んな場所を自転車で放浪するのですが、とある山越えをしていて、山中で日が暮れました。民家を発見したので戸を叩き、こっから旅館のあるような街まで行くにはどうしたらよいのか、尋ねました。
すると、どうやら泊まっていけと言うているらしい。
で、家の中で雑談していると、おじさんがバイクに乗ってどっかに出かけていく。しばらくして、おじいさんをバイクの後ろに乗せて戻ってきました。
そのおじいさんは、戦争の時に日本語を習い、日本語が喋れたのでありました。隣村からわざわざ来てくれたのでした。

で、話していると、我々は、戦後初めてこの村を訪れた日本人だ、ということ。気づくと、30人ばかりでしょうか、たくさんの人々が我々を取り囲み、なんか、すごいことになっておりました。突如として始まった歓迎宴会。人々の温かさが心に沁みました。

最南端では、美しいビーチ。誰も泳いでいないが、実に美しい。そこで、泳いでみました。
後になって、そこはサメが出没するので遊泳禁止になっていたことを、知る。

知本温泉という温泉が、台東の近くにありました。
その日はかなりの長距離を走っており、日が暮れてから、やっと温泉の大きな宿にチェックイン。疲れておりましたが、温泉には入りたい。
M君が、「先に温泉に行ってくるぞ」と出かけ、しばらくして「なかなか広い露天風呂で、えいお湯やった」と部屋に帰ってくる。
そこで僕も、風呂に入りにいきました。
服を脱ぎ、湯船から洗面器でお湯を掬うたりしながらシャンプーをして身体を洗う。お風呂に浸かる。心身ともにリラックスし、極楽気分で部屋に戻ってきたことでした。

で、二人の会話。「えい風呂やったけんど、海パンはいて入りゆう奴がおったねえ。」「そうそう。海パンはいちゅうのがおった。温泉に海パンとは、けしからんのう。」

翌朝、二人で、もう一度あの露天風呂に入ろう、ということになって、明るくなったその露天風呂?へ行ってみると。そこは、普通の温泉プールでした。

つまり。
昨夜は、謎の東洋人が2人、相前後して、プールに全裸でやってきて、あろうことかシャンプーまでして、全裸でプールを泳ぎ、帰っていった、という事件が、その知本温泉で起きていた訳だ。

大急ぎで、逃げるようにチェックアウトし、二人して逃亡したのは言うまでもありません。

台湾放浪は、最後にまた、自転車修理場で、今まで乗ってきた自転車を売りさばき、自転車の収支はトントンで、戻ってきたのでありました。
ああ。青春の一ページ。

Jr.1号も、今はベトナムで、色々と楽しんでいるようだが、これから、思わぬ事態に遭遇したり失敗したりもするでしょう。
ああ。それもこれも、羨ましい。
あの時代に、戻れるものなら戻りたい、と、思わせてくれる、親の因果が子に報いたかも知れない長文の旅日記。ああ。羨ましい。


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