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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ひまわり文庫2021年8月の新刊と旧刊〔6682〕2021/08/01

ひまわり文庫2021年8月の新刊と旧刊

2021年8月1日(日)晴れ!

そんな訳で、はや、8月。ああ。もう、8月。日曜日やけど、朝は会社に出てきてます。窓の外でクマゼミワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ。

で、ひまわり文庫8月の新刊と旧刊。

ここでのルールは、新刊でなくて古本でも、ひまわり文庫に新たに仲間入りした本を全部「新刊」と呼んでますので気をつけてくださいね。え?そんなこと知っていた?

 

まずは「書肆 織平庵」シリーズ。こないだからご紹介している、須崎の川端シンボルロードにできた小さなマニアな本屋さん、「書肆 織平庵」。敬愛する斧山先輩が始めた本屋さんで購入してきた本。

 

山谷ブルース」を買って帰ろうとしたら斧山さんに「ついに買われてしまった」と言われました。バブルが崩壊する頃、アメリカからやって来た著者が、東京最大の寄せ場である山谷で暮らしたりしながら夥しいインタビューを敢行、その状況を文化人類学的にまとめたのが、この「山谷ブルース」。これはもう、僕にはツボ。さすが斧山さん。今はこの本に書かれた状況からも随分と変わったらしいので、貴重な文化アーカイブにもなってます。現在の山谷にも行ってみたい。コロナ終息したら。

 

で、「書肆 織平庵」には、モモちゃんコーナーがあること、以前にも書きました。高知街ラララ音楽祭を始めた時のスタッフで、僕らが「高知の湯川玲子」と呼んだモモちゃんが寄贈したマニアなコーナー、モモちゃんコーナー。モモちゃんはレジナルド・ヒルのファンで、たくさん並んでました。その中から、二冊。「幻の森」と「死者との対話」。イギリスらしいミステリで、イギリス的な言葉遊び、ジョーク、言い回しが大量に出てきます。ストーリーはなかなかよく出来てて、さすがモモちゃんご推薦。うーん、イギリスのミステリだ。

 

ぼくらが出合った戦争」も「書肆 織平庵」。ちばてつや、森田拳次、赤塚不二夫、古谷三敏、北見けんいちなどなど、全員、中国からの引き上げ者。引き上げて、漫画家になった人たち。その対談や、エピソードなどをまとめた本。すさまじいですね。彼らの漫画には、引き上げ時の体験などが影響しているのでした。

 

次は、TSUTAYA中万々店シリーズ。そう。高知新聞でも紹介されたスーパー書店員、山中さんの、第5回山中賞受賞作が、これ。「ブラック・チェンバー・ミュージック」。人生初阿部和重やったけど、面白うございました。山中賞でないと、本屋さんで手に取って読むことはなかったジャンルやね。山中さん、ありがとう。

 

ストーンサークルの殺人」もTSUTAYA中万々店さん。イギリスを舞台にしたミステリ、最近縁があるねー。まあまあでした。

 

ここでガラッとジャンルがかわります。180度。

疑惑の作家【門田隆将】と門脇護」。門田隆将って、高校の先輩なんですね。昔はまあ、頑張ってジャーナリストやってるな、という感じやったけど、色々個人的事情もあるんだろうけども、最近の権力への阿り方はすごい。いや、ある会合で一緒になったことあるけど(もちろん話はしてません)、権力志向というか上昇志向というかがね。ちょっとね。かなりね。まあ、人それぞれです。

 

またここでジャンルが飛ぶけど「電柱鳥類学」。飛ぶねー。鳥だけに。何故、鳥は電柱に止まるのか。鳥の種類によって、止まり方がどう違うのか。電柱、電線というものが地球上に出現してから、まだそんなに経ってないのに、この適合性ってすごくない?という話。

今後、電線の地下埋設が進んで電柱がなくなると、また、鳥たちの過ごし方は変わっていくだろうから、今の時代だからこその鳥類学。いやー、どうでもいい話題ですが、どうでもいいことが、好き。

 

どうでもいい話題といえば「走らなかった鉄道」。僕が、結構廃線好きということは、このにっこり読者ならばある程度認識してると思います。でも、世の中には、廃線マニアだけではなくて「未成線マニア」なる人種も存在しているのだ。未成線とは、建設途中で、色んな理由があって工事が中断され、それがそのまま放置されている鉄道のこと。この本によると、代表的な未成線に、五新線があります。奈良県の五條と和歌山県の新宮を結ぶ計画で建設が進んでたけども、結局中止になった遺構。そこはなんと「旧国鉄五新線鉄道構造物群」ということで土木遺産に選定されてるほどの、素晴らしい遺構なんだそうだ。知らんけど。

その他、北海道から九州まで、魅力的?な未成線が紹介されてます。いつか行ってみなくっちゃ。

 

今回唯一の歴史もの。「室町は今日もハードボイルド」。去年の3月、「耳鼻削ぎの日本史」「日本神判史」を紹介したけど、同じ著者が調子こいて書いた中世日本の様相。道徳観念が今とはまったく違っていた室町時代のとてもハードな世相、実相を、軽いタッチで書いてますね。こういう歴史書も、アリだ。

 

最後。これはひまわり文庫「新刊」ではなくて、随分以前からあった本やけど、ふと気になって読み返してみたのでした。内村鑑三「ヨブ記講演」。旧約聖書の中でも、特異なというか特別なというか、不思議な存在として有名な「ヨブ記」。信仰とは、神とは、いったい何なのか、ということを人類に突きつける「ヨブ記」を、キリスト者にして最高の知性、内村鑑三が解き明かす講演。信仰とは。神とは。そしてキリストの役割は。ヨブ記なくしてキリスト教は語れない。のかも、知れない。僕はキリスト者ではないけど、この思想の重要性は、なんとなくわかります。

 

そんな訳で8月の新刊と旧刊、11冊。織平庵のせいで、いや、お陰で、幅が広がってしまいましたねー。今月のイチ押しは、やはり織平庵で買った「山谷ブルース」でしょう。山谷ブルースと言えば岡林信康やけど、この本、今となっては貴重な記録でもあり、一度は読んでおきたい僕のツボ。

さあ。そんな訳で日曜の朝。クマゼミの朝。8月が始まりました!


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