南国工場の井戸が涸れない訳〔8344〕2026/02/18
2026年2月18日(水)晴れ!
ここは物部川。旧国道55号線の物部川橋上流から、物部川橋、土佐くろしお鉄道の橋方面を撮影。
物部川橋と土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の橋の間、堰のようになってますよね。ここは、土木用語で「深渕床止め」という構築物、らしいです。「床止め」は「とこどめ」「とこがため」と読み、AI君によると、川底の洗掘(削れ)や低下を防ぎ、河床勾配を安定させるために河川を横断してコンクリートや石で設ける工作物」とのこと。なるほど。会社の裏手にあるこの堰のようなものは堰ではなくて、河床勾配安定化のためのものなのでした。
昨日、高知河川国道事務所のが所用で来社され、物部川界隈のことについて少しお話しできました。で、見せて頂いたのが、国交相高知河川国道事務所制作の「物部川空中写真」。縮尺は1:20000。すごい。
で、その空中写真に、この場所が「深渕床止め」である旨記載されていたのでした。
そして。弊社南国工場は創建以来水で苦労したことがない理由を、昨日ご教示頂きました。
弊社南国工場が建てられたのは昭和40年。1965年。今から61年前のこと。この場所を工場立地に選定した理由は大きく二つ。一つ目の理由は、日章地区には元々酪農家さんが多かったこと。二つ目は、物部川の恵みで豊かな水に恵まれていたこと。
牛乳工場は、ライン洗浄等で、大量の水を使います。牛乳工場にとって「水」は命。そんな「水」が豊富に湧き出るこの場所は、最適だったのでした。
地理院地図の地形分類図で見たらこんな感じなので、この界隈はどこを掘っても豊かな水が湧き出る地域だ、と思ってました。昨日までは。
もちろん物部川のお陰様で、この界隈、水が豊富であることは論を俟ちません。しかし、渇水と縁がない訳ではなくて、日照りが続くと物部川の水量が減り、周辺の湧水量も減少。井戸の水の出が悪くなったりするんだそうです。ところが。
弊社南国工場では、この60年間、水で不自由したことがない。井戸からはいつも清浄で豊かな水が汲み上げられています。それは、どうやらこの界隈が堰のようになっているお陰らしい、との話を、河川国道事務所の専門家の方からお聞きした訳です。確かに、このところの雨量不足で物部川の水量も激減し、あちこちで川床が顕になってますが、ここには美しい水が満々。
堰のようになっている部分から川水が川床に浸透、地下水となって工場敷地の下を流れているらしいのであります。なので、他地域の水が涸れても、弊社の水は涸れない。
60年前、ここに工場を建設した際にそこまでのこと考えてたらすごいよね。そうではないと思うけど、井戸の試掘はしたことでしょう。結果として、清浄で涸れない豊かな井戸を手に入れることになった、南国工場。それは、この風景のお陰様。
世の中ってまだまだ面白い。
