バスと電車が全部タダになったら(妄想)〔6750〕2021/10/08

2021年10月8日(金)晴れ
昨日、とさでん交通の高知市発着便が、11月から1月の間、日曜祝日無料になる、という話、書きました。日曜祝日だけどは言え、なかなかの試み。
現在無料の公共交通機関と言えば、種崎と御畳瀬を結ぶ県営渡船。県営渡船は「県道」という位置付けで、歩行者も自転車もバイクも無料。以前、浦戸大橋が有料だった頃は、自動車も無料で乗れました。
浦戸大橋が無料で通れるようになったら、自動車は乗れなくなってしまった県営渡船。でも、今も、歩行者、自転車、バイクは無料で乗れる公共交通機関。
そんな訳で、公共交通機関の無料化について、妄想を暴走させてみることにしました。せっかくの機会なのでね。もし、高知県内の公共交通機関が無料になったら。
まず、想定を決めよう。
JRや飛行機、そして長距離バスなどは、無料化から外します。そうなると、県内を走る路線バス、電車が対象だ。こちろんコミュニティバスみたいなのも、含まれます。ちなみに、妄想なので、財政負担については無視しますね。誰が負担するのか、みたいなのは、無視。
さて。どうなるか。
車社会の現代、高知のような地方では、どこへ行くにもまず「車」。いつでもどこでも行けるし、燃料代考えても、公共交通機関より安いから。安くて便利でいつでもどこでも、となれば、車が利用できるのであれば、車を利用するに決まってます。不便なのはお酒が飲めんくらいでしょうかね。
そういう高知で、路線バスや路面電車が無料になりました。ただ。タダ。
となると、まず、高齢者は、無理に車運転するのやめて、バスや電車にするかも知れません。利用者は、当然、増える。タダとなれば、車で通勤して有料駐車場を利用してた人も、バスにするかも知れない。仕事終わってから気軽に飲んで帰れるし。利用者は、当然、増える。利用者が増えれば、必然的に便数も増え、利便性が高まるから、余計に利用者が増えるという正のスパイラルが発生する。
いやー、「負のスパイラル」という言葉しか聞いたことないから、とてつもなく新鮮な「正のスパイラル」という言葉。
便数も多くて、便利で、タダの電車やバスが増えれば、通勤通学はもとより、レジャー、行楽、観光にも使えるねー、ということになる。気軽に飲んで帰れるし。
現在、1日に2便くらいしかバスが走ってないような山間地でも、便数が増えてタダともなれば、高齢者も便利に気軽に利用できるようになる。さあ、危険な車の運転をやめて、街へはバスで出掛けよう。通学にもバスが使えるから、子連れ家族も、生活環境が良い山間地に住みながら、通学に困ることはない。
そうなると、山間地暮らしもそんなに不便ではなくなり、自然豊かな田舎で暮らしながら、気軽にバスで通学し、通勤し、街へ出掛けよう。
すると、街を走る自動車の数も減り、二酸化炭素の排出量も減ってカーボンニュートラルだ。街はキレイになり、空気もキレイになり、バスや電車の便が良い街の中心部は、賑わいを取り戻す。
困るのはタクシー業界。タクシーは、それこそ無料の、高齢者用デマンドタクシーに衣替えして、新しい公共交通機関社会の一員として、活躍しよう。
いや、妄想です。
でもね。SDGsとかカーボンニュートラルとか、そして未来の社会のあり方とかを考えたとき、こういう妄想もひとつの方向性、ヒントになるんではないか、と思ったりした訳です。これくらいのことをしないと、ひょっとしたら地球に未来は無いのかも知れない、などと妄想しつつ。
写真は、はりまや橋界隈。
バスや電車が無料になったら、バスの便数も飛躍的に増えるので、あのパチンコ屋さんの場所も、また、昔のようにバスターミナルにせんといかんかも知れません。そうなると人の流れができるので、バスターミナルの上に商業施設が要りますね。屋上に遊園地のある。