藻谷さんの話と高知と鉄道〔8331〕2026/02/05
2026年2月5日(木)晴れ!
今朝は、高知駅4:51発特急しまんと2号に乗ってます。目的地は本州方面。この始発便はいつも空いてて気持ちいい。写真は、高知駅を発車する車内から電車通方面を撮影したこの。JRととさでん交通の鉄路が、ここで接続されます。
さて。昨日、高知県経営者協会創立80周年の記念式典、記念講演会、懇親会がありました。記念講演の講師は、かの、日本総研主席研究員にして「デフレの正体」などの著書で有名な藻谷浩介さん。相変わらずの、いや、ブラッシュアップされた藻谷節は僕のメンタリティのど真ん中で、とても心地よかったです。国の統計情報のみから、この国、この高知で何がおきているのかを正確に舌鋒鋭く鮮やかに読み解きます。
藻谷さんの話を初めて聞いたのは、おそらく2010年のこと。とある勉強会で。目から鱗でした。まだ日本政策投資銀行勤務でシンガポール在住の頃。「今、面白い本を書いてるんですよ」と話されてたのが「デフレの正体」でした。
昨日、興味深い話はいくつもありました。
日本の貿易黒字の相手国は、アメリカ、中国など。輸出金額のうち自動車が占める割合は1/6であり、多いのは機械設備や素材など。だから、中国やアメリカが半導体を使った製品を作れば作るほど、日本は儲かっているという話。日本の国力を低下させているのは「円安」だ。
日本という国は、世界でもトップクラスに人口密度が高い国で、しかも首都圏や大阪などは極めて人口密度が高い都市である。高知県の人口規模は、ヨーロッパで一番豊かであるとされるルクセンブルクと同じくらい。人口密度はオランダ並み。つまり、世界標準で言えば、高知も、とても人口密度が高い県である、という話。現在の人口の1/3になったところで、地域は消滅しない。
この5年間での0歳~4歳の人口増減率では、東京大阪はかなり減少してるけど、馬路村北川村では、なんと増加しているとい事実。今後20年で、東京では70歳以上人口が激増するけど、高知では減少に転じる。高知では、高齢化の時代が先に終わって次のステージに入り始めているのだ。
そして鉄道インフラの話。
日本で鉄道会社が単独で成り立っているのは、東京や大阪のような極めて人口密度が高い都市で、ぎゅうぎゅう詰めで人が運ばれているから。他国ではあり得ない特異な例。通常は、鉄道事業は行政の負担で行われるもの。だって社会にとって必要なインフラだから。社会をどうするか、という考えの上にあるのが鉄道。
この話には僕も激しく同意するところがあって、懇親会の場で藻谷さんと熱く語り合ってしまいました。
富山や宇都宮のような上下分離は、ますは基本だ、と。鉄道インフラは社会を変える。
国から補助をもらって成り立っているJR四国の特急から、自治体から補助をもらって成り立っているとさでん交通の電車が走る道を眺めながら、藻谷さんの議論を反芻してました。
キチンと統計データを読み、本を読む。それで初めて正確な実情認識ができる訳で、そこからのスタート。真実はYouTubeにはない、という藻谷さんの言葉は、重い。
