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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

石積みの技術〔7604〕2024/02/09

石積みの技術

2024年2月9日(金)晴れ!

今朝の高知新聞で、ひとつ、興味深い囲み記事があったので紹介しましょう。

「明治以降の石垣 被害集中」

今回の能登半島大地震で、金沢城の石垣も被害を受けたけど、その被害は明治以降に積まれた石垣に集中している、という記事。江戸時代には石積みの専門技術者が居て、堅固な石垣を築いておったけど、その技術が明治維新以降には継承されていなかった、という話。この記事によりますれば、金沢城には陸軍第9師団司令部が置かれ、その際に一部の石垣が組み直されたんだそう。今回倒壊した石垣のうち3ヶ所は、明治期に旧陸軍が積み上げたもので、もう一つは戦後のもの。江戸時代に積まれた石垣には、ほとんど被害が出なかった、という記事。

 

この記事の写真を見てみました。石は、なんか、凝灰岩っぽいけど、よくわかりません。で肝心の積み方。僕が見ても、強度の弱い「布積み」っぽい積み方だ。詰む面が平らになるような積み方。結構な高さのある石垣では、同じ野面積みでも、詰む面が谷になったり山になったりする積み方が求められます。恐らくこの石積み、専門家ではない、陸軍の工兵隊か何かによって積まれたんではないか、と想像されます。

 

右手にある僕の愛読書「石積の秘法とその解説」。1958年、石積みの技術者、大久保森造さん、森一さんによって出版された、石積みの技術本。大久保氏が、祖先より伝わる幾多の積み方、そして著者自身が60年間取り組んできて蓄積してきた数々の技術が書かれています。石積みの「技法」ではなくて「秘法」ですきんね。その「秘法」を、惜しげもなく開陳してくれているのが、この本。何度か紹介しました。専門用語、職人の符牒がいっぱいで、素人にはわからん部分も多いけど、概略は掴めます。

「完全な文化日本を建設しようとするには、日本人の1人1人が与えられた職業を愛し、自己の技術を十分磨き上げて、その熟した能力を社会の為に貢献することにより、よくその目的を達成することができると確信いたします。」で始まるこの本は、僕のお気に入り。

 

石積みの技術集団、と言えば、穴太衆。あのうしゅう。近江の国の、石垣職人集団。高知城の石垣を築いたのも穴太衆と言われてます。そして、高知城三ノ丸石垣改修工事も、新堀川石積み移設工事も、その穴太衆の系譜を継承する土建屋さんが、施工してくれています。

時代が進むと、新しい技術が生まれ、発展していく、というのは一つの真理やけど、伝統技術にもとんでもないレベルのものがある、というのも一つの真理。

 

そんなことを教えてくれる、記事でした。能登の復興が一段落したら、石積みについても考えたいですね。そんな日が、1日でも早く訪れることを、願うばかり。


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