2025年も、稲刈りが始まりました〔8128〕2025/07/17

2025年7月17日(木)降ったりやんだり
時折激しく降ったりする、不安定なお天気。そんな中、高知ではいよいよ稲刈りが始まりました。お米の価格がどうなっていくのか気になるところやけど、おいしい新米の収穫が始まった南国市。早い田んぼでは、先週末くらいから稲刈りが始まってます。新米っておいしいですきんね。早く食べたい高知の新米。
現在の極早稲品種は「南国そだち」なんだそう。そして、稲刈り後の田んぼには餅米が植えられたりする二期作も、高知ならではの素敵な風景。なんか、社会の活力を感じることができる、稲刈りと田植えが同時に行われる高知の風景。
稲ってのはC3植物。トウモロコシとかのC4植物の方が気候変動などへの適応力が強く、乾燥とか高温にも強い訳やけど、人類がメソポタミアで農耕を始めたのは、麦とか豆類とかのC3植物。植物の立場から言えば、環境適応力を強めるように進化したC4植物よりもC3植物が農耕で利用されるようになったのは、意外だったのかも知れないね。
そしてもちろん稲もC3植物で、人類の人口拡大を支えてきたのでした。そう。人口と言えば、稲だ。
現在、地球上の人口は82億人。で、国別に見ると第一位のインドが14億6千万人、第二位の中国が14億2千万人。このツートップがぶっちぎりで、第三位アメリカの3億5千万人を大きく引き離してます。そして第四位インドネシア2億9千万人、第五位パキスタン2億5千万人と続き、アジア方面の人口が多いこと、わかります。
その一番の理由は、恐らくは「稲作」でしょう。高温多湿なアジア地域には水が豊富で、稲作に適しています。誰が始めたのか知らんけど、稲作というのは強力で、その生産性やエネルギー効率も去ることながら、水田という独特の耕作方法は、土壌中に酸素不足を起こし、病原菌や微生物の繁殖を抑制することで、連作障害を抑えることが可能。豊かな雨量と高温が稲作を発展させ、その生産性が人口の増大を惹起した、というストーリーが考えられます。まあ、そんな単純な話ではないと思うけど、大きな要因ではあるよね。
そんな稲作が、日本の人口増大を支えたのも間違いない話。そんな稲作が、今、注目されています。農民の立場でない担当大臣が就任することで、さあ、どうなるのか。少なくとも「八郎潟」の昔から、政府の米作政策は、あまりうまくいってない気がしますが、それこそ「足りなくなったら輸入すればいい。足りなくなったら生産を増やせばいい。」といった単純な話でないことは明確で、複雑かつ難しい、そして重要な舵取りが必要となってきます。
今朝の日経新聞に、高知にも出店した松屋フーズが、水を張らない牛丼用コメ作りを始めるという記事。さあ。どうなることでしょうか。
ともあれ、今年も稲刈りが始まりました。早く食べたい高知の新米。