豊楽寺、定福寺、梶ヶ森〔8270〕2025/12/06
2025年12月6日(土)晴れ!
ひやいねー。この冬いちばん。今朝は国道32号線を走って香川方面へ向かってますが、四国山地は氷点下車載の外気温系が「-1℃」と表示しています。ここは大田口。土讃線大田口駅の対岸を少し下ったところ。吉野川の向こう、正面に聳える霊峰梶ヶ森が、美しい。
大田口駅からは徒歩で豊楽寺さんまで行けます。国宝「薬師堂」がある豊楽寺。先日の高知新聞に、その古刹「豊楽寺」さんが高知市内に「分院」を建立した、という記事がありました。なんでも、今では檀家さんの7割が大豊町外在住で、高知市周辺が多いとのこと。で、そういった檀家さんの利便の為、はりまや橋商店街に木造二階建ての分院を建立したんだそう。
はりまや橋商店街は、以前の「中種」。かつて高知市の中心商店街として栄えた種崎町の真ん中。魚の棚もある、歴史ある商店街ですが、近年は様変わりしてしまいました。「コマドリ」さんも「青柳」さんも撤退し、往年の商店街の面影は、ありません。しかし近年、飲食のお店が増えました。ちょっとした飲食店街になった中種。いや、はりまや橋商店街。そこにお寺さんの分院も加わった訳で、街は予想もしてなかった方向に変わってゆく。
分院ではないけど、あの梶ヶ森には、こないだ紅葉を見に行った定福寺さんの奥の院があります。ここ。もそして、山中には行者が修行したという滝もあり、修験道の色がとても濃い梶ヶ森。投入堂のように崖に建てられた御影堂も。戦後の登山ブームの頃、高知県民に大人気となったのが、梶ヶ森。先日、定福寺へ行く際、車に同乗していた92才の母が「前にあの梶ヶ森へ登ってキャンプしたぞね」と、ついこないだのことみたいに言うので、「そりゃ何年前のこと?」と尋ねたらしばらく考えて「70年以上前」。歴史やねー。恐らくは75年ほど前だと思われます。
「梶ヶ森」は「加持ヶ森」。「加持祈祷」の「加持」。古くから修験道の聖地として多くの行者が修行しにきた霊峰、梶ヶ森も、そろそろ雪の季節を迎えます。幾度か雪の季節に登りました。ほとんどは一人で登ったけど、友人と登った際には楽しい「九年目の真実」事件もありました。また登りに行かんといかんねー。
