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葛島に込められた地域の想い〔3042〕2011/08/14

葛島に込められた地域の想い

2011年8月14日(日)今日も暑いですね

少し雲が多いですが、やっぱし暑い日曜日。
皆さん は、葛島に登ったことがありますでしょうか。高須の西に、葛島という地名がありまして、知寄町へ渡る橋が葛島橋といことは、高知の方はご存知ですよね。そ の葛島橋の東詰に、こんもりと盛り上がっちゅう小山が葛島。昔、今の高知の市街地が浦戸湾の底やった時代、この小山は浦戸湾に浮かぶ島のひとつでした。平 安から中世にかけてまでは、そんな古浦戸湾の風景が見れた訳です。今の五台山も「大島」という島で、田辺島や洞ヶ島、竹島などなど、全部、島やった時代。
現在でも、知寄町や葛島、高須にかけては0m地帯で、浸水しやすい地域になっちょります。
葛島のてっぺんには、このような立派な「葛島大山祇神社」さんが祀られちょります。元々、このてっぺんには7m~8mくらいの高さの杉の木があったそうです。その根元には粘度瓦製の小さな祠がありました。それが、このような姿になってきたがには理由があります。
昭 和21年12月21日早朝、昭和の南海大地震が発生しました。浦戸湾を遡ってきた津波は国分川西側の堤防を決壊させます。津波が襲うてくる、ということ で、近在の住民の皆さんは、この葛島に避難、難を逃れたそうです。葛島は、命山でもあった訳です。そして震災後、この周辺は地下水に海水が混じってしもう て使えんなり、この山周辺の井戸のみが真水をわき出させた、という記録も残っちょります。まさに「命山」。
実はその当時、この山は、全然別の地区 に住むヒトの個人の持ち山やったそうです。これではいかん、ということで、地元の皆さんが協議しました。この神社の横の案内板によりますれば「葛島地区住 民が津波などの避難場所として又、飲料水確保の為に、住民有志七十九名が共有として買収した」とのこと。その後、杉の根元の小祠も、このような立派な大山 祇さんになり、地域の皆さんに尊崇されるようになった、という訳です。
今、祠の向こうに立つ小さな杉は二代目。向こうに五台山が見えます。いつも 何気なしに通り過ぎる道路脇の小山には、地域の皆さんの、防災に対する想いが込められちょります。まさしく、こういった取り組みが、災害から地域を守って いくことになるのでしょう。先人の知恵と努力に感謝でせんといけません。


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