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種崎から工石山、妙体岩をながめて考えた新説〔3487〕2012/11/01

種崎から工石山、妙体岩をながめて考えた新説

2012年11月1日(木)晴れ!

今日から11月。もう、今年もあと2ヶ月。はやいもんです、まっこと。
さて、今日は種崎。浦戸湾の入り口、種崎半島のトン先から、北の方向を撮影。ズームをこじゃんと効かいちょりますので、とっと向こうの四国山地の山が大きゅう見えます。手前は南嶺、宇津野山から西孕へ延びる山で、向こうに見えるは工石山(くいしやま)。四国山地の山々は、どれも、あんな形をしちゅうので、なかなか区別がつきにくいがですが、あの工石山は、しゅっとわかります。妙体岩で。

工石山は、標高1176.39mの、こじゃんと景色の良い山。県民自然の森とかなんとかいうがに指定されちょって、その登山道は、実に整備がゆきとどいちょりまして走りやすい。昨年から、何度か駆け上がってきた工石山。頂上から賽の河原の方へ下ってくると、妙体岩という巨岩を見晴らす所があります。工石山の山腹に、どかんと聳え立つ巨岩。妙体岩。登山ルートからはちくと離れるので、メッソ、その岩まで行った方は居らんと思いますが、ネキへ行って見ると、その大きさがよくわかります。妙体岩。あの山の右側山腹の白いポチが、妙体岩。

以前にも書きましたが、山内一豊公が、関ヶ原の功績で土佐へ入国してくる際、その妙体岩を目印にして、浦戸の港へ無事入ってくることができた、という言い伝えがあるそうです。で、岩の下に祀られた権現様の石段は、一豊公のご寄進によるものであると。賽の河原近くの、妙体岩を眺めるポイントに、そんなことを書いた説明板がありました。

それを読んだとき、「そんなことあらへんやろう!」と、思わず関西弁でつぶやいてしもうたほど、意外でした。海からとっと離れちょりまして、太平洋は、遥か向こうに見えます。浦戸湾、南嶺、高知の市街地、北山、土佐山村、そしてその北が工石山。そんなに離れた岩が、入港を導いたと言われてもピンときませんきに。

で、その時はそれで済んじょったがですが、ある日、南国の会社からも、物部河口からも、四国山地の大きな山の山腹に、白いポチが見えるがに気付きました。そして、それが妙体岩であり、よって、その山が工石山であることに突然思い当たったのであります。一豊公の伝説が現実となって眼の前に突きつけられたのでありました。なるほど。
昔の船頭さんは、海から「山を立て」て現在地を特定しよりました。山にはそれぞれ目印があります。工石山の妙体岩は、こうやって種崎から見ても、はっきりそれとわかります。似いたような山容でも、白いポチと、そのポチが見える場所で、現在地が特定できる、という訳です。
こじゃんと似いちゅう双子でも、ホクロの位置で、区別できるがと同じでしょうか。

で、なるほど、一豊さん、あの妙体岩を目印にして土佐へ入国したがやのう、と納得しよって、また、「そんなことあらへんやろう!」と、関西弁で叫んだことでした。そう。土佐へまず先発隊として入国したのは、一豊さんの弟の康豊さん。殿様入国の環境を整えるため。そして、慶長6年(1601年)、一豊さんは大坂から甲浦へ船で渡り、そこまで迎えにきた康豊くんと一緒に、「陸路」、浦戸城へやってきたことになっちょります。そう。陸路。海からの目印は必要ない陸路。謎ぜよ。

まあ、あの妙体岩が、漁師さんや船頭さんの目印としてこじゃんと重宝されよったことは疑いなので、それを感謝して、一豊さんが石段を寄進した、くらいのことはあったかも知れません。

また、違う妄想もしてみました。あの妙体岩によって港を間違うたらオオゴトやったがは、先発隊の、康豊チーム。なんせ、土佐には、反山内の長宗我部残党がどっしこ居りました。入る港を間違うたりしたら、そこで何が起るかわからない。そんな時に、冷静な船頭さんが、あの妙体岩を目印にして、間違えずに入港、長宗我部勢力とのトラブルを最小限に抑えることができた、くらいの話はあったかも知れません。その話が、いつしか、一豊さんの話にすり替わって、今に伝わっちゅうと。うん。これなら有り得る。これこれ。先発隊が最小限のトラブルで入国できたがを感謝して、一豊さんが石段を寄進、というストーリーもキレイ。ぴったし。これに決めました。

種崎から見ると、妙体岩は、このように山の右に見えます。南国の会社からは、山の中央くらいに見えます。けんど、どっからでも見えるので、ランドマークとしては、今でも最適。


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