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旅の目的が移動だけではなかった時代〔3909〕2013/12/28

旅の目的が移動だけではなかった時代

2013年12月28日(土)快晴!

いよいよ押し迫って参りました。道も混んじょりますし、街にもヒトが出ちょります。高知の年の瀬。北の方角を見ると、山は雪。ああ、雪の山をたつくりたい!というのを我慢して、午前中だけ走って来ました。旧土佐東街道RUN。
こないだうちからちくとご紹介しゆう、明治期の、高知市と県東部を結ぶ幹線路。藩政期の旧街道のルートを概ねなぞっちょります。そして今は、県道7号線と称されて、概ね真っすぐにつながっちゅうがはご存知でしょうか。

そんな訳で、藩政期の土佐人、明治期の高知県人の気持ちを味わうために、今朝は走りました。もちろん、スタートは高知城の追手門。かつての参勤交代のお殿様のように、追手門を出て、追手筋を東へと進んだのでありました。そして、はりまや橋小学校の北西の角を左折。江ノ口川を渡る橋が山田橋。旧国道の橋のデザインは、やはりなかなかりぐっちょります。
藩政期は、山田橋に番所があって、往来の人々を管理しよりました。かけおちしようとして捕まった純信お馬は、その番所でもさらし者にされちょります。

山田橋から北上すると、土讃線の高架の下を抜けます。南国バイパスができるまで、国道32号線は、ここで踏切を渡りよりましたね〜。線路の北から比島にかけては、かつての面影が完全に消え失せた場所。旧街道も、この部分だけはたどることができません。鉄道の高架工事と再開発で変わってしまいました。比島の、マンションの下のところに、旧道がちょっとだけ残ります。そこを通って比島橋。線路沿いの道を東進、一宮から布師田へと向かうがが旧街道。

布師田も変わりよりますね。曙街道ができて、田んぼの中を大きな道路が突っ切り、交通量が飛躍的に増えた布師田。以前は、山裾に古い集落がたたずむ、静かな街でした。
写真は、その、布師田の旧道。
しかし、藩政期から明治にかけては、この布師田、にぎやかな交通の要衝でございました。

この界隈にあったのが、石渕送り番所。このしゅっと横に説明板ができちょりました。それによりますれば。
藩政期初期の資料で、江ノ口村の次、一里の場所に布師田村があり、「布師田村・大道筋・馬継」と書かれちゅうそうです。「大道筋」は、城下と他地域を結ぶメインストリートということで、幅三間(5.4m)と定められちょった重要な道。それが、この道。
「馬継」が送り番所のことで、そこには役人待遇の送番頭が常駐、手形のチェックやら書類、荷物の搬送の手配やら、忙しい業務をこなしよったにかありません。
参勤交代にこのルートが採用されると、藩主の一泊目の宿泊地が布師田ということになったので、その重要度は益々増した、と書かれちょりました。城下から東部へ行くにも、本山経由で伊予へ向かうにも、ここを通るがが一般的ルートで、それはそれは賑やかやったと思われます。

電車通りができて国道になり、東部のメインルートがそちらへ移りました。また、逢坂峠越えが国道32号線になって、県外へのメインルートになりました。それ以来、布師田は街道の街ではなくなり、静かな時代を過ごしてきました。曙街道が開通し、久々に交通量は増えましたが、それが布師田の賑わいにつながることはありません。

さて。布師田を抜け、国分川を渡って中島へ。中島から小篭へと向かいよりますと、道沿いに黒岩のお餅屋さん。年末。お正月前のお餅屋さん。朝から、店の前に特設のお餅売り場をしつらえちょりまして、次から次へと、お餅を買うお客さんが訪れよりました。
お腹すいたので、正月餅ではないですが、あんこのお餅を買うて、食べてしまいました。黒岩の餅屋さんは、以前、この街道が坂折山(年越山)の峠を越えよった頃の、峠にあったそうです。道路の拡張で、近年、今の場所に移転したとか。ですきに、峠の茶屋、餅屋、ということやったがでしょう。
藩政期は特にそうですが、街道沿い、特に峠などには、必ず茶店があり、お餅や団子で旅人をもてなしよりました。手結山の餅なんぞもそうですよね。

峠を越え、踏切を渡って後免の商店街へ。そして野市への向かいよった旧街道。
追手門からずうっと走ってみましたが、今も、上等につながっちょります。思うたほど遠廻りでもありません。昔の道は、集落の中を通り抜け、それぞれの街でそれぞれの楽しみがあったと思います。目的地へ行くだけが、旅の目的ではなかった時代。


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