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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ひまわり文庫、2018年11月の新刊〔5679〕2018/11/02

ひまわり文庫、2018年11月の新刊

2018年11月2日(金)晴れ!

今朝は3時過ぎから会社に来てます。工場はもう動いており、幾人かの従業員さんが仕事をする、早朝の牛乳工場。いつもいつもご苦労様です。

さて、11月。もう11月になりました。ひまわり文庫、11月の新刊です。

 

今回は、岩波写真文庫がたくさん。上にある「高知県ー新風土記ー」コピーを知人から頂戴し、存在を知りました。

「高知県ー新風土記ー」の、これは復刻版ではなくて原本のコピー。よく、こんなものを捨てずに残しておいてくれました。魚梁瀬の杣人の子供の話、森林鉄道の話、土佐清水の漁業の話など、1950年代の高知県の暮らしが美しい写真とともに描かれる。こないだも書いたけど、昭和29年の高知県の人口は90万人に届こうとしておりました。今はもう、70万人を切ろうとしているのに。

 

で、岩波写真文庫の復刻版が出版されていることを知ったので、数冊、購入してみました。一冊700円。表紙と裏表紙の写真が一体なので、伏せて開いて撮影してみました。

上にあるのがこないだご紹介した「汽車」。1950年代、国鉄の風景。もちろん主役は蒸気機関車で、その整備の様子や保線、職員の仕事などを描く。食堂車が羨ましいね。

その下に「忘れられた島」。昨日ご紹介しました。鹿児島県の南に浮かぶ三つの島、黒島、竹島、硫黄島の生活の様子を写真で紹介。こんな島が、戦後日本にもあったのかと、強烈な印象を受ける冊子だ。

 

その下。「村と森林」。山梨県の山村を中心に、山とともに暮らす人々の生活を描く。材木を運ぶ木馬道、簡易な線路のトロ道が、往時の幹線路。日本のどこの山にもあった風景。今は無くなってしまった風景。

 

その右、「一年生」は、長野県伊那谷にある村の小学校で、入学したばかりの一年生にスポットを当てている。1955年の一年生だから、ベビーブーマーか。村なのに、子供が多い。とても多い。そして明るくキラキラした眼差し。貧しいけれど、そんな活力に満ちた時代があったのか、と感動します。

その上が「農村の夫人」。信州の村に暮らす婦人たち。厳しく、やりきれない生活を都会の人々にも知ってもらいたい、という思いが溢れる冊子になっている。「農村の娘たちは農家に嫁入ることを嫌っている。福井県の或る村の調査では、この答えが百%であった。」という衝撃的な文章で始まる、色んなことを考えさせられる冊子。

 

と、まあ、引き込まれる内容の文章と写真が溢れているので、他の復刻版も読んでみたくなりますな。

 

「タープの張り方 火の熾し方」。本当に、山の自然を楽しむには。こういった技術があったら良いね、シミジミ、思いました。憧れ。こんな生活に憧れる。山の中で、一人、火を熾して大自然に抱かれてみたい。そんな思いを掻き立てられる。

 

「華氏451度」は、ブラッドベリの、ディストピア物の傑作と言われている本。結末が唐突なので、ビックリ。映画化されていて、昔、テレビのロードショーで少しだけ観た記憶があります。

 

「許せないを許してみる」。これ、あの、例の、籠池のおかんが獄中から弁護士に出した手紙をまとめたもの。強烈な個性。いや、すごい。で、間違いなく言えるのは、籠池のおかんは、あのご主人が好きで好きでたまらない、ということ。これ読むと、本当によくわかります。こういう人生も、ある。いや、すごい。

 

「かまさん」は、僕が好きな直木賞作家門井慶喜が、榎本武揚のことをリスペクトして書いた小説。期待を裏切らない門井慶喜。

 

そして最後。小松左京だ。「やぶれかぶれ青春記 大阪万博奮戦記」。これ、今、みんなに読んでもらいたい。小松左京という才能が、波乱万丈の青春の中でどのように花開いていったのか。やはり、すごい才能の作家であった。いや、「作家」という範疇には収まらない、才能と行動力の塊が、小松左京。

梅棹忠夫らと一緒に、大阪で開かれようとしていた国際博覧会のことを考え始める。それがいつしか、実行委員会に取り込まれ、「万博」に魂を吹き込んでゆく。通産省や政治家と喧嘩しながら。大阪万博が、あれだけ印象に残り、僕らにインパクトを与えたのは、そこに梅棹忠夫や小松左京、岡本太郎らの徹底して練り上げられた理念があったから、ということがよくわかります。

今、IRとか大阪万博とか、話題になっているけれど、やるんであればこの本を読んでからにして欲しい。大切なのは思想、理念、思いだ。小松左京、恐るべし。こんな人物、これから現れるんだろうか。

 

今回は、冊子を除くと少し少なめ。あまり本をじっくり読む時間ありませんでした。移動中とかに、頭をリフレッシュさせる為に本を読むのは大切。そうした方が、仕事も捗ると思う。今回ご紹介した「華氏451度」は、本を持ったり読んだりすることを禁じられたディストピア物。本を焼くのに必要な温度が華氏451度なんだって。そんな国には住めないし、住みたくない。


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