アンパンマン列車と貨物列車〔8208〕2025/10/05

2025年10月5日(日)曇り
高知駅。今日は、高知駅始発特急「南風2号」で、本州方面へと向かってます。写真はその南風最後尾。2700系2804形車両最後尾の向こうに、朝6時前の駅前広場が写っています。この南風は黄色いアンパンマン列車。小さいお子様のいる家族連れが、楽しそうに乗り込んできました。いいねー。
駅前広場。この、観光案内所とかイベントスペースがある場所は、昔は貨物列車の荷物積み下ろしヤードでした。幾度も書いてきたように、高知まで貨物列車が走らなくなっても貨物列車のコンテナはトラックでここまで運ばれてましたが、高知駅高架工事に伴い、桟橋のオフレールステーションに移設。今は、ここが高知の貨物列車の基地であった痕跡も、ありません。
鉄道貨物輸送。トラック輸送に比べて、温室効果ガス排出量が1/11という地球環境に対しての優等生、貨物列車。人手不足、ドライバー不足の社会で、一人の運戦士で大量の貨物を輸送できる貨物列車は、これからの日本、未来の日本社会を考える上で、とてもとっても重要なインフラになると思います。
しかし、そのモーダルシフトはなかなか進まない。
ここはやはり、意識のコペルニクス的転換が必要でしょう。行政が主導するしかない。
色んな技術革新は進んできたけど、例えば現在主力である12フィートコンテナは、貨物列車輸送の主力となってから半世紀が経過します。通風タイプや冷蔵、冷凍タイプはあるけど、基本的なスタイルは変わっていない。なかなか頑丈で重たくて、僕らの冷蔵商品をお客様の配送センターへ運んでもらうにはどうしたらいいんだろう、と悩むくらい、なんとなくハードルが高い頑丈さだ。
あと、便数に限りがあり、結構輸送に時間がかかってしまうこと。
これは「高知オフレールステーション」発の貨物列車の時刻表。高知ORSを出発するのは、午前1時の1回のみ。20便、24便、26便。高松貨物ターミナルで中継され、貨物列車で各地へと運ばれる訳やけど、大阪貨物ターミナルに着荷するのが翌朝の5:01。こりゃあ、時間かかり過ぎ。僕らの荷物は運べない。
ここは、産総研とかの出番だ。国が旗を振り、配送所要時間、積み下ろしの利便性、価格を魅力的なものに構築する。そして、トラックの自動運転などと複合的につなげた「モーダルコンビネーション」の交通インフラを構築するのだ。
布師田に貨物ターミナルをつくり、1日最低4便の貨物列車が走り、大阪タまでは6時間、東京タまで12時間で繋げるのだ。そして価格をトラックより安くするのだ。そしてその際には「貨物新幹線」が必須なのだ。
いや、妄想です。昨夜はライブがあって、まだ酔うてる感じなのです。まあ、妄想は妄想として、このかつては貨物列車の作業場だった場所を眺めながら、貨物列車の未来を思うのでした。思っている間に、アンパンマン列車は間もなく岡山駅へ。
こんな時間感覚で、貨物列車で荷物が運べたらいいのにね。