食堂車の非日常〔8279〕2025/12/15
2025年12月15日(月)晴れ
ウィキによると、日本の鉄道では「食堂車を連結し常時営業している列車は存在」しなくなってます。完全予約制とかでなく、予約なしで気軽に注文する形態は、2000年に東海道・山陽新幹線から食堂車が姿を消したのを最後になくなってしまった訳だ。
そんなことを書いたのは、日本の鉄道で「食堂車」なるものが初め登場したのが1901年12月15日、つまり124年前の今日だったから。新橋ー神戸間の急行2往復に「食堂車」が連結、日本の「食堂車」の歴史が始まったのでした。実はその2年前、1899年に私鉄の山陽鉄道が「食堂付き1等車」の運行を開始してるので、列車での「食堂」運営は私鉄の方が早い訳です。まあ、山陽鉄道も1906年に国有化されてるので、私鉄の「食堂車」はなくなり、国鉄の食堂車が発展していくことになる、そんな歴史。
幾度も書いてきたように、僕は山陽新幹線食堂車のヘビーユーザーでした。関西方面出張の折など、わざわざ食堂車営業の時間に合わせて乗ったりして。新大阪ー岡山間が、食事するのに丁度の時間。新大阪駅でそのまま8号車の食堂車に乗り込み、カレー食べて、岡山駅で降りるのがルーティンだった、あの頃の新幹線。ちょっと高いけど、あの雰囲気がなんとも贅沢で好きだったのでした。
こないだ、大宮の鉄道博物館に再現されている日本食堂の食堂車でカレー食べてきたほど、食堂車愛が強いのであります。
上にも書いたように、現在は観光列車、企画列車とかで完全予約制で食堂車が運営されてます。JR四国でも「志国土佐 時代の夜明けものがたり」などの観光列車で豪華な食事が提供されてるけど、あれは「食堂車」ではなくてデリバリーの食事。キッチンは付いてません。
で、ウィキ見てたら、「食堂車」ではないけど気軽に予約なしで利用、注文できる「カフェテリア」のある列車がありました。近畿日本鉄道の「しまかぜ」には厨房を備えたカフェテリア車が連結されてて、カレーなどの軽食も食べれます。近鉄では、「青の交響曲」という大阪阿倍野駅と吉野駅を結ぶ特急でも、ラウンジカーで軽食やアルコールが楽しめるようになってますね。予約なしで。利用料金も安いし。
カフェの座席数は少ないので、なかなか競争率は高いかも知れんけど、1度乗ってみたいねー。さすが近鉄、Good Job!
鉄道で飲み食いするのって、人類にとって大切な「非日常」空間の演出だと思う。普通座席で駅弁食べるのだけでも「非日常」を味わえるのに、「いわんや食堂車をや」だ。
食堂車がなくなった今、高知で気軽にできるのはとさでん交通の「おきゃく電車」でしょう。実は今年7月、僕が幹事となって久々に「おきゃく電車」を献立てたのですが、なんと当日「流行り病(軽微)」に罹ってしまって参加できなかったのでした。そんな訳で、また、やらんといけません。
もう一度言おう。鉄道の列車で飲み食いするのは、人類にとって大切な「非日常」空間の演出なのだ。
