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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

野中兼山さんと小水力発電〔2932〕2011/04/26

野中兼山さんと小水力発電

2011年4月26日(火)晴れ

ここは野市。物部川東岸。野市の町は、物部川東岸の河岸段丘の上に広がっちょります。藩政期初期、かの野中兼山さんが、山田堰などの堰をつくって灌漑用水を通したことでできた町。当時としてはものすごいテクノロジーやったと思われます。

物部川東岸には広々と田んぼや畠が広がり、その東が、このような10m近い段差になっちょります。河岸段丘で、この上に広がっちゅうがが野市の町。この上、段丘の西端の部分を、北から南へ豊かな水が流れよります。自然の川が段丘の端っこを流れるはずもなく、野中兼山さんが開鑿した農業用水、上井(うわゆ)川でございます。

このしゅっと上で、その上井川は、いくつかに枝分かれします。まず、この写真の真正面のちょっと北で大きく3本に分かれ、その内2本が、段丘下に流れ落ちよります。正面から流れてきゆうがが真ん中のもので、西のものは地下水路を通って、段丘下の畠に水を供給しゆうにかありません。一番東の水路は、丁度この真上辺りで3筋に分かれ、十善寺溝、町溝、東野溝という名前で野市を潤しよります。その分岐点は、野中兼山先生が構築したもので、400年近く経過した現在でも立派に利用されゆう「三叉」。用水路もそうですが、400年経過しても実用に供され、人々の役に立ちゆう人工構築物は、すごいですね。今、現代のテクノロジーでつくられゆう施設で、400年後にもそのまんま使われゆうものがどれっぱああるでしょうか。そう考えたら、野中兼山さんの偉大さがよくわかります。

三叉の北で分かれて、段丘下に落ちてくる2本の水路は、近代になって整備されたものでしょうか。常時、轟音をたてて豊かな水が流れ落ちる様は、かなりの迫力。

今年の1月23日に、「地域の小水力発電開発容量拡大事業」というがで、ここの見学会が開催されたそうです。たぶん、この、轟音をたてて止むことなく落ち続ける強大な水流が、小水力発電に適しちゅう、ということやないですろうか。

野中兼山さんも、自分のつくった水路が、400年後、地球環境を救う小水力発電に役立つかも知れん、などとは想像もせんかったでしょう。

原発は大きな問題点を露呈し(やっぱり不安な、と心配するヒトに対して、安全やと国が言いゆうやないか、と、推進に賛成しよった皆さんはいったいどこへ行ったがでしょうか。いっぱい居ましたが。謎です。)、火力発電は二酸化炭素の問題がある、ということで、自然エネルギーの活用が急務になっちょります。小水力発電も、期待されるもののひとつ。

何より、エネルギーを使わん生活を心掛け、小さな地域地域でまとまって、できるだけ地域内で経済をまわしていけるような、昔を思い起こさせるような社会をつくること。そして、何百年経っても役に立つ、安全なテクノロジーを考えること。


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