1本からお届けします!お電話でのご注文・お問い合わせ

フリーダイヤル:0120-77-6245

今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

菜食健美と大豊と豊楽寺と柴折薬師さん、なぜ、柴を折ったのか?〔3576〕2013/01/29

菜食健美と大豊と豊楽寺と柴折薬師さん、なぜ、柴を折ったのか?

2013年1月29日(火)快晴!

今日は快晴。冷え込みました。昨日の夜、広島から汽車でモンて来ました。広島は、昨日はオオゴトやったようです。雪で。小生は新幹線と電車利用やったので関係なかったですが、自動車は、大雪につき大混乱。通常、30分で出勤できるのに、4時間かかった、と、おっしゃっておられました。雪タイヤ履いてない車が、身動き取れんなって、大渋滞になったがにかありません。普段降らんところに降ると、なかなか大変。

ここは今朝の大豊町。大豊町は、雪の降る町。ですきに、ここの皆さんの車は、雪対策は万全。四駆の軽トラは、雪道では無敵です。

この正面の建物が、天坪の集会所。ここで、今から、この地区の、弊社「菜食健美」用野菜生産農家の皆さんとの打合会があるのであります。今日明日で、大豊を4地域に分けて、やります。

昨日のにっこりに、地域が地域として成り立っていくことの大切さを書きました。全体から見たらコンマイことかも知れませんが、現在、大豊町70軒の農家さんが、ひまわり青汁「菜食健美」の野菜を契約栽培してくれよりまして、地域の経済に、ちょっとだけ関わりよります。山間部の、使わんなった棚田跡とか、狭い農地に、ケール、小松菜、青ジソ、サラダ菜、クレソンなど、10種類の野菜を、農薬を使わずに栽培。山深い高冷地ですき、農薬を使わん葉モノ栽培に適しちゅう、大豊。山間部の農業の、ひとつの在り方。農家の皆さんに喜んでもらうのが、一番の楽しみです。

ここは天坪。藩政期以前、雨坪名(あまつぼみょう)の馬瀬村。左手向こうの谷筋が角茂谷。近年、この集会所のしゅっと西にトンネルが抜け、そのトンネルの西が戸手野。全部、雨坪名の小村。雨坪というくらいですき、ホントに、ガイな雨が降るがで有名なエリア。氏神様は、地域の、三体妙見さんやったりしますが、お寺さんは豊楽寺。こないだご紹介した、大田口から山へ入っていったところに鎮座まします、古い由緒の、国宝、豊楽寺。その檀家さんは、この地区まで広がっちゅうそうですき、広いです。

豊楽寺は、お薬師さんと呼ばれ、親しまれてきた、と、以前も書きました。薬師如来をご本尊とする本堂は、国宝。そして、「柴折薬師」とも呼ばれてきたそうです。今日は、そのお話。

豊楽寺さんの例祭は、旧暦の7月6日。昔は、広いエリアからたくさんの老若何女が参詣して、賑やかやったにかありません。その例祭の夜、いわゆる「歌垣」のような、男女の掛合が行われよりました。一夜妻。
その手順は。
まず、男女が相対して、氏神さんや川の名で、自分の住む地域を示唆した後、掛合いの問答を行います。その掛合いは「口上」というたそうで、それには、4つの形式があったそうです。「百人一首」「大和ことば」「ひらことば」「はんごう」。その形式に則って掛合いを行い、返答ができんなった女性は、その男性の意に従う、というもの。

こういう歌垣のような習俗は、全国各地で、それこそ戦争の頃までは盛んに行われよったがはご承知の通り。かの、民俗学の巨人、宮本常一さんの文章でも、対馬とかで、歌垣の話を取材し、歌の上手なおじいさんの話を聞きながら、昔は、歌が上手いと、それはそれは良い思いをしたらしい、という現地の話を伝えております。
土佐でも、夜這いとともに、こんな風習はどっしこあったことでしょう。

娯楽のない、そして自由な行き来の無い時代、男女の出逢いの少ない時代、この習俗は、かなり合理的に機能したがやないでしょうかね。ズルズルではなく、キチンと手順を踏んでいくあたりに、公共性を感じます。夜這いには夜這いの、その地域なりのルールもあったと聞きます。地域のコミュニティは、そんな中で維持され、ルールを破るものは、コミュニティから外されていった、というよくできた社会。

ここ、大豊など、土佐の山中には、そんな習俗が、ホンのこないだまで、今のご高齢の方が若かった頃まで、残っちょりました。それも、地域が、地域として機能する、ひとつの重要な習俗やったがかも知れません。

で、柴折薬師の話。
何故、柴折薬師と呼ぶようになったかについては諸説あるようですが、その一つ。男女の掛合いの後、和合に至り、その際に、柴を折ってきて敷いたき、という説。なるほど。国宝はなかなか艶っぽい。


←前日の日記2013年01月の日記翌日の日記→

HOME今日のにっこりひまわり

日記検索

年月別過去ログ

年のクリックで月を表示・非表示します。月をクリックすると記事一覧を表示します。

2025年

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

サイトマップ

facebook  instagram  twitter