1本からお届けします!お電話でのご注文・お問い合わせ

フリーダイヤル:0120-77-6245

今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

夜明け前、出町柳、高野川〔3857〕2013/11/06

夜明け前、出町柳、高野川

2013年11月6日(水)晴れちゅうのかな?

ここは京都。朝5時半。叡山電車の出町柳駅前。昨日、滋賀方面出張で、京都に泊まり、朝の仕事に間に合うように高知へ帰りゆうところ。早朝の京都は、結構寒うおます。
出町柳の駅の西側には高野川。このしゅっと南で賀茂川と合流して鴨川になる高野川。橋の向こうの森は、下鴨神社の糺の森とつながる、幽玄なる森。京都には、そんな古い森がたくさんあります。

こないだうち、東京、江戸は、世界でも珍しい思想によってつくられた都市である、てなことを書きました。江戸。あれほどの大都会で、信じられないような夥しい緑が配されちゅうのは、例がないそうです。幕末に江戸を訪れた多くの外国人は、その緑に圧倒され、その文明と自然とが綯い交ぜになった姿に驚いたとされます。
江戸は、徳川幕府によってつくられた都市。

言うまでもなく、ここ京都は、鳴くよ鶯ですきに794年に遷都され、中国に習うて碁盤の眼に構築された都市。これが大きな違い。
京都は、周囲を山々が囲み、敢えて都市の中に緑を配する必要もないくらい、自然と調和した都市ですね。中国を範としたと申しましても、やはり、自然を美しく取り込んだ街は、日本独特のものかも知れません。

川向こうの森を北へいくと糺の森、そして下鴨神社。正式には賀茂御祖神社。かもみおやじんじゃ。御祭神は玉依姫命さんと賀茂建角身命さん。言わずと知れた賀茂氏の氏神様。

ややこしいのでありますが、賀茂氏には、いくつかの系統があります。ここ、京都の賀茂氏は、秦氏との関係が深い天神系。で、八咫烏で有名なのは、この系列。賀茂建角身命さんは、天神系。
で、土佐神社を祀った賀茂氏は、地祇系と呼ばれ、大和の三輪氏、つまり大物主からつながる系列。で、御祭神は味鋤高彦根神や一言主神。大和の高鴨神社と同じ。ですきに、土佐に勢力を持った賀茂氏は、この京都の賀茂氏とは、系列が違う、ということになり、御祭神も全然違う訳です。ああ、ややこしい。

となると、鴨長明とか賀茂真淵とかは、どの系列か。
それは、ここ、京都の賀茂氏ながやそうです。この下鴨神社の家に生まれたのが鴨長明さんで、上賀茂神社に生まれたのが賀茂真淵さん。なるほど。そうやったのか。

鴨長明さんと言えば方丈記。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」という書き出しはあまりにも有名で、その、移りゆくもののはかなさをとらえた思想は、仏教の匂いの濃いもの。そう。鴨長明さんは出家しちょります。ん?
下鴨神社に生まれ、出家。調べてみますれば、河合社(ただすのやしろ)、つまりこの写真の北側に鎮座まします、糺の森の神社の禰宜になりたかったのが、それが叶わず。で、その後出家した、とあります。
神主さんになれなかったので、出家した。

明治維新の後、神道と仏教の分離が行われ、我々の感覚としては違和感のあるようなことが、極めて普通に、違和感無く行われておりました。
この宗教観が、幕末に日本を訪れた外国人には理解できんかったようですが、日本人にとっては、まったく合理的で、整合性のある、在り方であった時代。

眼下の高野川は、古代と同じ場所を、今朝も流れておりました。鴨長明さんが喝破したように、悠久の時代を超えて流れゆくこの川の水は、常に変化してとどまることはない。しかし変化しながら絶えることはないのであります。
そんなたわいもないことを考えてしまう、京都の夜明け前。


←前日の日記2013年11月の日記翌日の日記→

HOME今日のにっこりひまわり

日記検索

年月別過去ログ

年のクリックで月を表示・非表示します。月をクリックすると記事一覧を表示します。

2026年

2025年

2024年

2023年

2022年

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

サイトマップ

facebook  instagram  x