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山の神原生林は、なぜ、山の神か〔3861〕2013/11/10

山の神原生林は、なぜ、山の神か

2013年11月10日(日)降ったり照ったり

雨があがった時間帯。高知市北部、秦泉寺から三谷観音、そして山の神原生林をたつくってきました。ちょっと感動。
三谷の集落は、北山の中腹にあります。古い古い集落。ここには観音堂が鎮座ましまし、近在の信仰を集めております。実家の近所にもかかわらず、メッソ、じっくりとたつくったことが無かったのでありますが、今日は感動してきました。

秦史談会という、実に素晴らしい組織があります。地元の皆さんによる、地元の歴史を調査研究踏査する団体。そのお世話役をずうっとやられゆう松本さんという方が、今月号の会報「秦史談」に、この「山の神」について書かれちょったので、それを参考にたつくったのであります。

秦泉寺から秦山の東を北上。金谷川という川沿いに遡上すると、西国三十三観音霊場の一番石仏が現れます。三谷寺(三谷観音堂)までの山道に鎮座まします33体の石仏。その辺りから谷間の道となり、道路はいつしか山道に。昔の三谷への街道、瀬戸内へ抜ける街道であっただけあって、広い、歩きやすい山道。その道沿いの山肌に、次から次へと石仏。川は森の中を幽玄に流れ、雨が降ったマイナスイオンの森は、まっことに美しい。

そして三谷の集落。山と山の間から、高知の市内が見晴らせる絶景。良い集落です。集落の中をどんどんと上って上って、そして最後は石段を登ると、三谷観音堂。三谷山弘法寺と称された、弘法大師ゆかりのお寺。今は、三谷の観音堂として、親しまれよります。
その観音堂の右手の山道を、クモの巣を払いながら入っていくと、北山越えの山道へ合流。

しばらく登ります。すると。
大きな岩。小さな祠。松本さんの論文によりますれば、そこは「やまんば様」。今は廃された祠。「やまんば様」は、昔は、盛んにお祭りをしよったということで、祠の下には小さな廃屋があります。お祭りの際、参拝者が集まったという廃屋。
やまんば様の伝説は。

昔、三谷に貧しい百姓がいた。ところが或る年のこと、豊作の上に、刈っても刈っても穂が出て、お陰で裕福になった。そうなると、刈り取ることがうるさくなって、とうとう稲に火をつけて焼いたところが煙とともに白髪の老婆が山に飛んで行くのが見え、百姓はまたもとの貧乏百姓にかえった。

以上転載。
その「やまんば様」の廃祠の右手をずんずん行きます。右は崖のような斜面。「つぼみ」と呼ばれる傾いた窪地。昔から色んな怪異現象が伝わる「つぼみ」。
その崖を右に見ながら進むと、三叉路。
その三叉路の、上の道と下の道に挟まれたところに、まったく、すごい、幽玄な森が広がります。そこが山の神原生林。
しばらく行くと祠があって、大山祇神社ということになっちょりますが、元々は祠もなく、山が、神様でした。

その原生林。高知市の北山に、奇跡のように存在する原生林。地元のコミュニティが、樹木の種類とか岩石の種類、構成について案内板をつけてくれちょります。これも素晴らしい。
樹木の中で、中心的なのがイスノキ。そしてカゴノキ。スダジイも、たくさん。その他、ヤブツバキ、コナラ、ホソバタブ、イヌガシ、ムクノキ、オガタマノキなどなど。
この、張り出した木はイスノキでしょうか。

帰りがけに撮ったのがこの写真。写真の左手が急斜面。崖のようになった斜面。右手が山の神原生林。
秦史談会の松本さんが、ここの山の神さんは、長宗我部地検帳にも記載されちゅう古い神様であると書いちょります。430年前。
写真左手の「つぼみ」と呼ばれる窪地は、大昔の大規模土砂崩壊の痕跡と思われます。原生林とは違う植生。この上の、古い原生林を守ることが、山の生活を守ることであると気付いた昔の民が、原生林を神と崇め、大切にするようにしてきたのではないか。松本さんは、そう考えました。
まったくその通りやと思います。

この見事な原生林を守らないと、山の神は、我々を守ってくれない。
今、竹がかなり繁茂してきて、この原生林のちょっと下のところまで広がってきちょります。もし、この原生林までが竹林になったら。また、大規模な土砂崩壊がおこらないと、誰が保証してくれるのでしょうか。

大自然を畏れ敬うことの大切さを、この森は教えてくれます。


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