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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

細胞がないから生物ではない。コピーをつくって増殖するから生物である。〔6189〕2020/03/26

細胞がないから生物ではない。コピーをつくって増殖するから生物である。

2020年3月26日(木)薄曇り

ゲジゲジ眉毛が印象的な分子生物学者、福岡伸一さん、ご存知ですよね。一度見たら忘れられない、印象的な風貌と語り口の福岡ハカセ。

もう9年も前になるのか。ある勉強会の講師にお招きして、とんでもなく深いお話を聴いた後、ひろめ市場へご案内したりして一緒に過ごさせて頂きました。フェルメールの絵画が大好きなことでも有名な学者さんですが、とっても気さくで、そして思慮の深い方でした。

 

その著作で有名なのは、なんと言うても「生物と無生物の間」。そして「動的平衡」。いや、ひまわり文庫探してみたけど、買うてあるはずの「生物と無生物の間」や「ルリボシカミキリの青」が見当たらん。どっかへ持ち出してそのままになっているのか。「動的平衡2」も見えんね。あったのは「動的平衡3」と「世界は分けてもわからない」でした。

ともあれ「動的平衡」。

なんで突然福岡先生なのかと申しますと、福岡ハカセ(福岡先生は、この呼び方を好んで使います)が、ウィルスは生物と無生物の中間に位置するものである、みたいなこと書いてたこと思い出したから。

新型コロナウィルス騒動の中で、ウィルスとは何ぞや、ということを改めて考えてみたくなった訳ではないけど、ちょっと確認してみたくなったのでありまして。

 

ともあれ「動的平衡」。

この本に「ヒトと病原体の戦い」という章が立ってて、人類が病原体を発見し、戦ってきた歴史が描かれてます。そんな歴史の中で、19世紀末期、細菌よりも遥かに小さい病原体が発見される。タバコモザイク病を研究している最中に。それが、ウィルスだった。

でもそのウィルスは、生物のように振る舞った振る舞わなかったり。ウィルスの特徴が箇条書きにされてるので列記すると。

 

1.非細胞性で細胞質などは持たない。基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子である。

2.他の生物は細胞内部にDNAとRNAの両方の核酸が存在するが、ウィルスは基本的にどちらか片方しかない。

3.他のほとんどの生物の細胞は2n(2倍体)で指数関数的に増殖するのに対し、ウィルスは一段階増殖する(コピーがコピーをつくる)。

4.単独では増殖できない。他の細胞に寄生したときのみ増殖できる。

5.自分自身でエネルギーを産出しない。宿主細胞の作るエネルギーを利用する。

 

細胞がないから、生物ではない。コピーをつくって増殖するから生物だ。

「生物」とは何か、という定義によって、ウィルスは生物になったりならなかったりするのでありますね。

この地球上に、なんでウィルスが生まれたのかは、わからない。なんらかの必要性があったのか。意味があったのか。

意味があるんだとすれば、新型コロナウィルスは、人類に対してどんな意味があるんだろうか。パニックになってトイレットペーパーを買い占めたりする人類に対して。

 

てなことを思いながら久々にこの本を眺めてみたら、最近ハマってる明治の文豪のことが書かれてて面白かった。森鴎外。

ご存じ文豪にして、陸軍軍医部長だった森鴎外。2歳、年齢をごまかして史上最年少の12歳で現在の東大医学部の予科に入学した天才。陸軍の軍医の頂点に立った森鴎外ですが、ひとつ、失敗してます。脚気の原因について。

陸軍海軍を問わず、軍隊内で問題になっていた脚気。その原因を、海軍軍医の高木兼寛は、ある栄養の欠乏ではないかと見抜きました。そして海軍の食事を改める。白米主体であった主食に大麦を混ぜることで、脚気を鎮圧した海軍。

ところが陸軍第二軍軍医部長であった森林太郎(鴎外)は、原因は細菌である、といって譲らない。どうしても譲らない。なかなか頑固やったのね。そのせいで、陸軍の脚気は収束せず、多くの犠牲者を出すことになった、という歴史。

1910年に鈴木梅太郎がビタミンBを発見し、その不足が脚気の原因であることを突き止めても、森林太郎は細菌説を捨てない。「農学者が何を言うか。米糠で脚気が治る訳がない」と、死ぬまで言い続けた頑固オヤジ、森鴎外。

 

新型コロナウィルスには何が有効なのか、わかりません。この文豪の例でもわかるように、医者だから、専門家だから、正しいとは限らない。

この際、権威とか専門性とかはどうでも良くて、どんな発想、誰の発想でもいいから、効く治療法の早急なる発見を期待したい。

オリンピックは仕方ないけど、お花見くらいはやりたいよね。


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