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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

朝っぱらから文明論〔6430〕2020/11/22

朝っぱらから文明論

2020年11月22日(日)晴れ!

良いお天気の、朝。夜明け前から少し自転車でたつくってます。

写真は、今朝6時過ぎの唐谷。五台山南麓から下田川を渡った南側。かの濱口雄幸さんが生まれ育ったのはこの唐谷の南端の山裾で、俳人としての濱口先生は、唐谷の文字を変換して空谷を名乗ってたのは、有名な話。

 

この下田川の土手を走ってて、あまりに美しいので撮影しました。左手に東部運動公園、その向こうに鉢伏山、そしてその右が稲生の石灰。

川の中に、鳥居のような不思議なオブジェが2本。これはいったい何なのか。簡易な橋の橋脚みたいに見えるので、地理院地図の航空写真アーカイブで検証。

現在がこれで、1960年代は、これ。ないっすね。橋のようなものは、ない。ないどころか、当時はこの界隈の川幅はもっと狭くて、あのオブジェくらいまでは陸地になってるではありませんか。

時の流れの中で、風景は変わり、忘れ去られてゆく。重要な役割を果たしていても、いつしか役割を終え、そして忘れられていくという定めは、鴨長明先生でなくても、感じることができるのであります。

 

一昨日昨日と、1920年代に100年後の世界を描いたSF映画「メトロポリス」のこと、書きました。そして、未来を想像することの難しさを。今日もそんな、ちょっとした文明論。

1920年当時に想像した未来は、当時発展しつつあった機械文明が進んだ世界。ところが実際は、コンピューターによるデジタル化というブレイクスルーがあり、1920年当時には想像してなかったような世界となってゆく。僕らが若い頃の話ね。

僕らが若い頃は、そんなコンピューターの世界が発展する未来を想像し、AKIRAとか火の鳥とかいった名作が生まれた訳やけど、実際の世の中は、また想像を超え、インターネット等による情報社会が出現して変化する時代になりました。ここでまた、情報化というブレイクスルーがあり、想像を超えた未来が出現した訳ですね。

 

今僕は、大津の山裾の石段に座って、航空写真アーカイブを調べたりしながらこの文章を書き、にっこりをUPしようとしている訳で、こんなことになるとは、若い頃には想像もできんかったですきんね。

 

するってーと。

僕らが今、SF映画を制作して未来を描いたとしても、その社会は現在の延長線の範疇を超えることはなかなか難しくって、実際の未来とはかけ離れたものになる、ということで、それは致し方ないということなんでしょうね。次のブレイクスルーが何で、いつ頃、どんな形でやってくるのか誰にもわからんから。

 

風景は変わり、新しいものが生まれ、ブレイクスルーが起こり、新しかったものが忘れられ、また新しいものが生まれてゆく。

どんな世の中になってゆくのか想像もできんけど、こんな風景が美しいと思ったり、人の気持ちや思いが大切だと思ったりすることは、人間が人間である以上不変であったりするので、やはり鴨長明は偉大であったと思うのでした。

 

外でキーボード打つのは、寒くなって来ました。手が冷やい。朝っぱらからの面倒くさい話は、これっぱあにしちょきます。100年後には、こんなキーボード、打ってないんでしょうなー。


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