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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

美しき座標、最終回〔7291〕2023/04/02

美しき座標、最終回

2023年4月2日(日)薄曇り

昨日今日。雨でなくて良かった。週間予報では雨の予報やったけど、まあまあのお天気になりました。高知の桜は満開。あちこちでお花見を楽しむ風景を見ることが、できます。こんな風景も、4年振り。コロナ後がいよいよ始まった。そんな感じ。

 

日曜日の朝は、会社でゆっくり新聞読みます。東京出張とかで読んでなかった新聞も、じっくり。3月31日の高知新聞には、僕が好きだった「美しき座標ー平民社を巡る人々」の連載の最終回が掲載されてました。2021年1月に始まって2年と3ヶ月。途中で少し間隔をあけながらでしたが、面白い連載でした。主人公は幸徳秋水。僕らが知らなかった幸徳秋水さんの生き生きとした姿が描写されてて、とても勉強になりました。

第1部は、日露戦争に向かって進む時代の中で反戦の論陣を張った幸徳秋水たちの、弾圧されながらも園遊会を楽しむ風景。社会運動と思想に凝り固まった活動ではない、人間として楽しみながら活動する人々の風景が新鮮でした。

第2部でも、当時としては最先端でハイカラだった自転車に乗って楽しむ幸徳秋水や堺利彦などの姿が描かれます。しかし、時代は次第にきな臭くなり、秋水、堺、そして内村鑑三が萬朝報を退社する。萬朝報の黒岩涙香が、その退社に際して書いた文章は、袂を分つ者に対しても愛情が溢れていて、当時の人間関係のありようがわかり、面白かった。そうだったのか、という感じ。

第3部の主人公は田中正造。すごい人物。その、人間に対する凄まじい「愛」は、周囲のものを惹きつけてやまなかったでしょう。単に鉱毒事件の被害者を助けようとした人物、くらいだった認識を、改めさせられたのでした。

第4部は、幸徳秋水の師であった中江兆民の素顔が描かれています。貧乏をものともせずに、明治社会に対する批判精神を持ちつづけ、行動する兆民先生。その、奇行に代表されるような面白い人物像と鋭い思想が、よく描かれてました。

第5部は、週刊「平民新聞」の堺利彦が巣鴨監獄に収監された記事に始まり、監獄内での生活などにスポットを当てたもの。厳しい劣悪環境だあったりするけど、看守に尊敬さてらしるす場面もあって、なかなか臨場感のある描写になってます。

僕は、第6部が一番好きでした。明治期に秋水たちと社会活動に頑張った女性たちの話。もう、全然知らなかったことだらけ。こういう視点での明治社会の掘り下げは、とても大切だと思う。この連載の秀眉。

そして、3月31日に終了した第7部は、平民社が解散させられた後に弾圧を逃れてアメリカを赴く秋水と、当時の渡航の風景が描かれてます。その最後。秋水の乗った船がアメリカ大陸に着く2日前に、秋水が英語と日本語で書いたメッセージを葡萄酒のビンに入れて船室の窓から海に投げ入れた話が書かれています。そのメッセージの内容は、わからない。秋水は、それについてこう書き残しているそう。「この書は誰かに届くのだろうか。あるいは永遠に漂い続けるのだろうか。はたまた魚のおなかに入るのか。ああ。前途の運命はわからない。私とこの空き瓶は何と似ていることか。」

 

政府にとって都合の悪いことに蓋をしようとする姿勢は、本当に見苦しいけど、今の世の中にも、秋水たちの思想が必要であることを、あらためてこの連載は教えてくれる気がします。このメッセージが入った瓶は、これからも地球の海の上をまだまだ漂い続けるのだろうか。


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