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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

種崎半島は砂嘴〔7438〕2023/08/27

種崎半島は砂嘴

2023年8月27日(日)晴れ!

8月最後の日曜日。晴れて良かったねー。あちこちの海も、賑わっているのでありましょう。善き哉善き哉。僕らが子供の頃、高知市民にとって海水浴といえば、ここだった。種崎海水浴場。実はここ、現在、南海トラフ巨大地震および津波対策工事ということで、閉鎖になっています。看板によると、なんと令和8年度まで開設できない見込み、とのこと。なかなかの大規模工事やね。

種崎海水浴場。浦戸に母の実家があった僕は、しょっちゅう、泳ぎにきてました。浦戸からポンポン船に乗って。で、僕らにとっての「海の家」と言えば、種崎にあった「海の家」。あそこで休憩しながらかき氷を食べる。そんな思い出が詰まった種崎海水浴場は、いつしか海の家もなくなり、風景もすっかり変わってしまった。そしてその風景が、また、劇的に変化しようとしています。

堤防と浜の間を少し掘ってますよね。あそこに巨大堤防がつくられるんでしょうかね。種崎半島は、浦戸湾の入り口に突き出していて、大津波の直撃を受ける場所にあります。

宝永南海地震の記録「谷陵記」にも「亡所」になったと書かれた、種崎。

 

その種崎半島の、地学的、流体科学的な考察をしてみよう。日曜日ですきんね。お暇な方だけ、お読みください。長いよ。長いです。

 

種先半島は、砂嘴。さし。サンドスピット。こんな感じで、砂の堆積によってできた半島。以前にも書いたけど、固い地盤は100m以上の地下に眠っています。今から2万年前、海水面が100m以上低かった時代の地盤。その後、海水面の上昇にともない、河川の河口には沖積平野ができていき、海岸に砂が堆積したのでした。

種崎半島は、西から東へ流れる沿岸流と、浦戸湾から流れ出る土砂によって作られました。沿岸流により、仁淀川などによって太平洋に流れ出た土砂が、東へと「漂砂移動」する。「漂砂移動」が激しく、かつ卓越する波向がある長汀に防波堤のような障害物、突出物があると、漂砂は、その突出物を回り込むようになる。それが堆積し、発達して陸上に姿を見せて砂州となる。それがどんどんと伸びていって、鳥の嘴尾のような、「砂嘴」となる。そんなメカニズム。で、回り込んだところに湾口や河口がある場合、「回折波」によって逆方向から砂州が伸びる場合があり、それが、桂浜の竜王岬を回り込んだ砂と浦戸湾から流れ出る土砂堆積でできた種崎半島という訳だ。どうでもいいですか?

 

このメカニズムでできたもので有名なのが、鳥取県の弓ヶ浜半島。米子から境港へと向かう、あの半島ね。皆生温泉のある半島。大山、日野川から流れてくる土砂が、島根半島の影に堆積していってどんどんと伸び、遂には島根半島につながってしまった、という半島が弓ヶ浜半島。そしてこの砂嘴、弓ヶ浜半島は、多分に人為的にできております。日野川など、中国山地から日本海へ流れ出る河川の土砂には多くの砂鉄が含まれている。古来、その砂鉄の採取が盛んに行われておりました。鉄器製造の為に。その際、川底を掘り返すので、土砂が下流へと流される。そして日本海へ流れ出て、弓ヶ浜半島成長への砂を供給する。そう。人類がそんなことやり出すまでは、弓ヶ浜半島はなかったのであります。

砂鉄の採集が行われなくなり、河川からの砂の供給が止まった為、弓ヶ浜の砂浜がどんどんと減ってしまう、という問題が起きています。ここにはまた、「トンボロ」という流体現象を利用した対策が施され、皆生温泉の浜が戻ってきた、みたいな話は以前にも書いた気がします。

 

泥鰌すくい。安来節で有名な泥鰌すくいのあの所作は、実は、砂鉄の洗鉱の所作。ザルで川底の砂を救い、その中から砂鉄を取り出す、所作。それが泥鰌すくいの所作に似ている、ということで生まれたのがあの踊り。ご存知でしたか?

今日の話の諸々は、高知市文化振興事業団発行、上森千秋著「流れと波の科学」を参考にしてます。この本、すごい。

 

四国山地からの土砂には砂鉄が含まれなかったので、種崎半島に泥鰌すくいは生まれませんでした。が、種崎半島は、浦戸湾の入り口に突き出すことで防波堤となり、南海地震の大津波から、浦戸湾の奥に広がる街を守ってきたのでした。

この津波対策工事が終わり、また、ここで海水浴ができるようになる日を待つことにしよう。もう、「海の家」ができることは無いかも知れんけど。


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