重要文化財安岡家住宅〔8093〕2025/06/12

2025年6月12日(木)曇り
昨日、村野藤吾氏設計の、高知県知事公邸のこと、書きました。村野藤吾氏の手による貴重な貴重な和風建築とのことで、今後の動向が注目されるところ。
で、先日も紹介したのが村野藤吾設計の世界平和記念聖堂。国指定の需要文化財(建造物)。調べてみました。現在、高知県内に存在する国指定の重要文化財(建造物)は、どこなのか。するとこんなページがありました。そう。ざっくり言えば24施設が、国によって重要文化財に指定されてるんですね。なるほど。
こうやって見てみると、古い寺社の社殿とかが多いねー。あと、高知城とか。そして、藩政期から残る個人の住宅。ここ、安岡家住宅も、国指定の重要文化財なのでした。
このお家に初めてお邪魔したのは、もう、四半世紀も前でしょうか。伯父に連れられて、お邪魔しました。お相手をしてくださったのは、当家を守っておられた安岡富美さん。その時のことは、13年ほど前のにっこりに書かせて頂いております。安岡家と伯父との関係、安岡家の波乱万丈な歴史、土佐勤王党と安岡家、寺田寅彦との関係、安岡章太郎さんのことなどなど。安岡家は、この国指定の建造物だけでなく、その歴史にも、特筆すべきものがあるのでした。
安岡家住宅について書きたいことはいっぱいあるけど、今日は重要文化財のお話。
さて。上に書いたように、高知県内の国指定重要文化財(建造物)って、かなり古いものばかりです。昨日書いた広島の世界平和記念聖堂のような、戦後に建てられたものはありません。
戦後の建造物で、国指定の重要文化財になっているものって、少ないみたいですねー。同じ広島の広島平和記念資料館は、丹下健三設計の重要文化財。そして同じく丹下健三設計の香川県庁舎東館も、国指定重要文化財だって。やなせたかし先生と関係のある猪熊弦一郎さんも関わっているという香川県庁舎東館、なかなかすごいね。
そして。この度、建築家菊竹清訓自邸「スカイハウス」や、大阪万博の「太陽の塔」も、国指定重要文化財になることになりました。やはり、戦後の建造物で国指定の文化財になるものは、戦後日本を象徴するものであったり歴史的価値があるものだったり。
戦後の建造物も、そろそろ「歴史」だ。
そんな訳で、世界平和記念聖堂などを設計した村野藤吾さんの手による貴重な和風建築、「高知県知事公邸」も、まずは、登録有形文化財を目指したいね。