機関車オーバーラン、冒進、事故〔8150〕2025/08/08

2025年8月8日(金)晴れ!
昨日は立秋。少し暑さもマシになりました。31℃とかだと涼しく感じる身体が恨めしい。
昨日、JR貨物門司機関区で、機関車の脱線事故がありました。朝6:45頃、電気機関車1両がオーバーランして脱線、電柱にぶつかりって倒してます。
その機関車はEH500。愛称はECO-POWER金太郎。EHは、車軸が8つの電気機関車という意味。ニュースでは、3軸が脱線となってるので、3/8が脱線した、という訳だ。写真見たら、なんか、金太郎さんが棍棒で殴られてるみたい。
ケガ人はなかったみたいやけど、人的ミスのようで、JR貨物さんにはもっと頑張って欲しいねー。
実は、1967年8月8日、つまり58年前の今日、新宿駅構内で、米軍のジェット燃料輸送車の側面に、別の貨物列車がぶつかって、燃料タンク車が大炎上、国電1100本が運休するという大事故が起きてます。これも、貨物列車の運転士が「停止信号機を冒進」したのが原因となってます。「冒進」という単語は聞き慣れんけど、冒して進んだ訳なので、まあ、信号無視ということでしょうか。
この時の機関車は、どちらもEF10。6軸の電気機関車。こんな機関車。戦前に製造され、日本の戦後復興を支える名車だったEF10も、運用を間違えると大事故を発生させてしまう。
タンク車から漏れた72トンのジェット燃料が燃えた訳で、それはそれはすごい火災だったでしょう。
写真は、「鉄道手帳2025」。8月8日の欄に、その新宿駅米軍タンク車事故のことが書かれてました。
輸送していたのは米軍航空機のジェット燃料。当時はベトナム戦争真っ最中で、その燃料はベトナム戦争派遣の航空機にも使われてたことから、反戦運動が高まるきっかけともなったんだそう。有名な1968年の新宿騒乱も、この事故が誘因のひとつとされてるんだそう。知りませんでした。
鉄道の貨物列車事故、人的ミスによる事故が、大きな政治的問題や暴動に発展した、そんな時代でした。
ともあれ、これからの日本。鉄道による貨物輸送を充実させていくべきだ、と考えている僕にとっては、こういった事故は撲滅して欲しい。そして、全国に張り巡らされた鉄道網と新幹線貨物を有機的につなぎ、地球環境にもやさしくて、少ない労働力での輸送を実現して欲しい、などと思うのでした。
3日ほど前の夕刻、五台山を走ってて、今年初めてのツクツクボウシを聴きました。高知はこれからよさこい。よさこいが終わると、夏も後半に入り、少しづつ秋へ。クマゼミの声もピークを過ぎ、少し小さくなってきました。