よさこい音楽の歴史、武政英策先生の思い〔8170〕2025/08/28

2025年8月28日(木)晴れ!
先日、よさこい祭りの歴史、特に音楽の歴史を研究しておられるS様に、ご来社頂いておりました。そして、貴重な貴重なお話をたくさん。素晴らしいですよね、こういった研究。今までは、踊りなどをテーマにした歴史研究みたいなのはあったと思うけど、音楽に関しては少なかったと思います。
で、亡き祖父の家から出てきたSP版の古いよさこい音源を、一緒に拝聴しました。
S様が調べたところ、「アナログ・ルネッサンス・クラブ」という団体さんが制作、公刊されている「日本の作曲家・演奏家 SPレコード総合目録」というのがあり、その第3巻に、このレコードのことらしきものが記載されているとのこと。
マーキュリー M-1325A《鳴子踊り》武政英策作曲 〆若豊三 杵屋正波津(三味線) 望月社中(鳴物・囃子)
マーキュリー M-1325B《鳴子踊り》武政英策作曲 丘京子 山本一郎とスヰング・スターズ
他にも、東京アテネ書房の目録に同じような記載があることから、どうやら間違いないようです。この、第一回よさこい祭りの記録映画では、このB面のよさこい鳴子踊りが流れてます。昭和29年の第一回からしばらくは、この音源で踊っていたのでしょうか。
そして、現在このSPレコードの存在が確認できているのは、僕のこの1枚だけ、らしいのです。これは貴重だ。なんとか、散逸しないように保管したいですね、こりゃ。
現在、都はるみさんが歌う音源が「正調よさこい鳴子踊り」とされているけど、武政英策さんは、その後の発言などからも、あんな感じの民謡調ではなくて、もっと明るく賑やかでポップな音楽を想定していたと思われるんですね。それがそもそもの始まりだった。「正調」とは何なのか、を考えさせられてしまいます。
今回、S様に、YouTubeで過去のよさこい祭り本部競演場のテレビ映像がいくらか観られる、という貴重なお話も頂き、これは、ひょっとしたら自分の演奏が写っているかも、と思って調べてみました。ありました。いやー、懐かしい。
この、今から29年前、1996年8月10日の動画の2時間7分くらいのところから、高知県建設業協会踊り子隊の踊りが始まります。サングラスをかけた、サックスを吹く牛。ああ。懐かしいぞ。演奏も、なかなか楽しそうやねー。
探してみたところ、1989年から1998年までの間の何回かの演奏が確認できました。1989年、1990年とかは変わったことやってますねー、我ながら。それはまたの機会にご紹介します。
自分のよさこい音楽の変遷も見られて、なかなか有意義でした。
S様、貴重な貴重な情報、ありがとうございます!