走れ!800形〔8263〕2025/11/29
2025年11月29日(土)晴れ!
とさでん交通の電車で、最も車両数が多いのは600形。まだたくさん走っている200形の後継として製造された車体で、概ね僕と同世代。1957年から1961年に製造された21両と、1963年製造の10両。今は2両が廃車となり、29両。とさでん交通のなかでも最大勢力の電車。
で、1971年、下関市の山陽電気軌道を走っていた車両を譲り受けたのが700形と800形。600形は、扉配置が前と真ん中なのに対し、700形、800形は前と後ろに扉があり、しかも2枚折り戸。700形は3両、700形のマイナーチェンジ車両である800形は4両、「土電の電車」に生まれ変わったのでした。どちらも僕より年上なのに、今も現役で頑張ってます。すごいよね、路面電車。
800形は、最前部と最後部に扉があるベンチシート。なので、僕らが幾度も楽しんだあの「おきゃく電車」も800形。とても便利な電車なのでした。
そう言えば、土電の電車時代、海外で走っていた路面電車をたくさん輸入してきたことがありました。1989年、路線開業85周年の事業として「世界の電車が走る街」を目指し、輸入改造されたもの。以前、元RKCのアナウンサーで坂本龍馬記念館の初代館長も務められた故小椋克己さんが、「電車の3枚おろし」の話をされてたのを思い出します。土電の電車は国鉄と同じ狭軌。外国は標準軌で、電車の車幅が違う。そこで、幅を日本の線路幅に合わせる為、3枚におろして中抜きをし、幅を狭くした、とおっしゃっておられました。と、記憶します。間違ってたらごめんなさい。
導入されたのは、オスロ市電、リスボン市電、それにオーストリアのグラーツ市電の電車。結局、「世界の電車が走る街」には至らず、途中で頓挫したのは残念でした。
ICカード対応とか冷房設備とかワンマン対応とかの問題があって、今は3両とも定期運用からは外れてます。あの「維新号」は、見かけによらず土電の電車の中では比較的新しい(1984年製)けど、やはり定期運用からは除外。
定期運用されてない車両の中には、実はすごいのが一つあるのをご存知でしょうか。こんなページに詳しく書いてあります。「貨1形」という車両。よさこい祭りの時とかに「花電車」として走っている、あの小振りのやつ。あれ、なんと、戦前の木造電動貨車の台枠を流用して1952年に新造された「電動貨車」なのだ。そう。貨車。こないだ書いたワムハチと同じ2軸が可愛いね。
この「貨1形」の一番すごいのは「台車」。なんと1904年、路線開業時から使われてて今年で121歳。泉重千代さんもビックリ。それが、イベントの花電車や工事列車として働いているというから、すごい。乗務員室の照明、荷台の作業灯、いずれも白熱電灯ってのも、素晴らしい。しかもなんと集電装置が「ビューゲル」だって。現在、ビューゲルで実際に仕事で走っている電車は、日本で「貨1形」だけ。こんなすごい車両があることは、もっと自慢してもいいと思う。思いませんか?
そんな訳で、我らが「土電の電車」は、いろんな意味ですごいのである。僕の部屋のキャビネット上も、800形が走り始めました。
