朝ドラ「あんぱん」、あと2話〔8198〕2025/09/25

2025年9月25日(木)小雨
3月30日に始まった朝ドラ「あんぱん」も、いよいよ今日明日の放送を残すのみ。寂しいねー。最終盤、一気に何年も時間が進む怒涛の展開やけど、遂にクライマックスを迎えております。
放送開始すぐの4月24日、嵩くんがヤムおんちゃんと出会った場所を撮影してきました。子供時代の暢ちゃんや嵩くんがよく訪れた、川縁の場所。チャートの巨岩が印象的な、河畔。
もちろん「御免与町」にも後免町にもあんな川は流れてません。ロケ地は、やなせたかし先生出身地でもある旧香北町の、白川という地区。やなせ先生出身地からは6.5km、徒歩で1時間半ほどの場所。杉田ダムのダム湖畔。すぐ近くに山下奉文大将の生誕地があります。昔から栄えた物部川右岸の村。
そのロケ地、「あんぱん」の聖地として整備されるのかそのままになるのか、どっちかな、と思ってましたが、期待通り、そのまんまになってます。近所は住宅や農地があって、道も狭いし、ここに観光客が押し寄せたら大変なことになりますきんね。
5ヶ月前は、恐らくは撮影用に木々か刈り込まれ、整備されてた場所も、今はこんなになりました。印象的だったチャートの巨岩も樹々に埋もれています。善き哉善き哉。
ここ白川には、織豊期、本山氏に仕えた森田氏の居城がありました。森田氏は、藤原鎌足の後裔、藤原秀郷の子孫と伝える一族で、本山氏滅亡後は長宗我部に仕え、長宗我部滅亡後は山内氏に仕え、代々名本をつとめた、と言います。土佐の「森田」源流のひとつでしょうか。
で、この白川から物部川右岸を少し遡上すると、五百蔵。いおろい。高知には五百蔵姓が当たり前のようにあるけど、土佐独特の姓で、そのルーツはこの香北の五百蔵にあります。と、同級生の氏姓研究家森岡浩君が言うてました。僕と森岡君共通の同級生にも五百蔵君がおりまして、今もバンドに野球にマラソンに、と元気いっぱい。白川の森田氏は藤原秀郷流やけど、五百蔵氏は、平正盛の子孫と伝えます。角川「高知県地名大辞典」には、こう。
戦国期に、はじめ山田氏に仕え、のちに長宗我部氏に従った五百蔵氏は平正盛の子孫という。保元・平治の乱の頃平清盛の怒りにふれ、領地の大和国宇治郡安岡荘に隠れて、安岡姓を名乗り、屋島の戦いののち土佐国安芸郡吉良川に移り、この付近を領有していたが、その一族は韮生谷五百蔵に住み、安岡姓を改めて五百蔵姓を名乗ったと伝える。
なるほど。地名の五百蔵が、姓となった訳だ。蔵が500も建つ豊かな土地だったんでしょうかね。
それはともかく、放送開始から半年。こんなだったロケ地もこんな風景になり、あっという間に明日は最終回。この半年間、色々と楽しませて頂きました。今日明日が楽しみでなりませんねー。