トラムの過去と未来〔8202〕2025/09/29

2025年9月29日(月)晴れ
涼しい朝やねー。朝晩は涼しゅうなったけど、今日も日中は30℃超え予報。もう、10月ですが。
さて、9月29日。調べてみると、140年前、1885年の今日9月29日、イングランド北西部の街ブラックプールで、路面電車の運行が開始されました。ブラックブール・トラムは、現在のイギリスで運行されている路面電車で最古なんだそう。1885年というと、明治18年だ。なるほど。
現在日本で運行されている路面電車で最古のものは、と言うと、言わずと知れた僕らの「とさでん交通」。土電の電車。で、1904年(明治37年)開業なので、ブラックプール・トラムに遅れる事19年。ちなみに日本最初の路面電車は京都を走ったけど、それは1895年なので、ブラックプール・トラム開業の10年後。日本もまあまあ頑張ってます。
ブラックプール・トラムは、何と申しましても、あの可愛らしい2階建て車両「バルーン」が有名。低床型の新型車両が導入されている今でも、時折走っているらしいですな。これは一度、乗ってみたい。
バルーンが導入されたのは1930年代。1934年導入の最初の13両は、2階部分の屋根がないスタイル。同時発注の14両は、2階に屋根がある密閉型。それで戦後までずうっと主力電車として活躍した訳だ。楽しいねー。
ウィキによると、ブラックプール・トラムは、グラスゴー市電が廃止された1962年からマンチェスター・メトロリンクが開業した1992年までの30年間、イギリスで唯一の路面電車でした。そう。世界中で路面電車が世の中から姿を消していってた、そんな時代。
しかしその後、トラムは現代社会に適合した姿に進化し、各所で復活してきました。これ見ると、現在のイギリスでも7つの都市でトラムが運行。そして計画段階のトラムも、たくさん。
日本って、世の中の趨勢に10年~数10年遅れて変化していく、というのは、明治の頃から変わってないのかも知れません。日本でも、やっとこさ、ちょびっとだけ、社会の交通インフラとしてのトラムが見直される時代がやって来てます。最先端は、富山と宇都宮でしょうか。
近年、建設費が安くて済む「BRT」なるものが議論されるようになりました。バスが専用レーン走るやつね。鉄道ではなく。新潟で始まったけど、どうやらあんましうまくいってない。富山や宇都宮の「LRT」が成功しているのと対照的にね。やはり、鉄分が濃い僕が言うのもナニやけど、鉄道が人類にとって魅力的なんだと思う。地球にも優しいし。
富山市の人口は約40万人。これで「LRT」が成功し、街の姿が変わっていこうとしている。30万人都市の高知には、元々の路面電車インフラがある訳で、うまく活用した未来の都市計画を考えたいねー。写真は、今朝、夜明け前の後免町車庫。美しい夜明けだ。高知にも、新しいトラムの夜明けが訪れる日が待ち遠しい。
待ち遠しいけど月曜日。仕事を始めんといけません。