豚太郎〔8253〕2025/11/19
2025年11月19日(水)晴れ!
全国各地には「ご当地ラーメン」なるものが存在します。しますよね。で、高知で「ご当地ラーメン」と言えば、何と申しましても「豚太郎」。チェーン店で、主要メニューの価格は統一されているものの、お店によって味が違うし、セットメニューやサイドメニューもそれぞれバラバラ。ゆるい感じでつながっているラーメンチェーン、豚太郎は、高知県人の心の故郷だったりも、します。
今朝の高知新聞に、その創業者、大本明子さんが91歳でご逝去されたという記事。そうなんですね。心を込めて、合掌。
豚太郎の創業は1967年(昭和42年)。ホームページに詳しいけど、一号店は、菜園場。現在菜園場吾平がある場所。それまで高知になかった「味噌ラーメン」なるものが評判となり、あっという間に8店舗。その当時は全部直営だったそう。創業3年目の1970年には8店舗になってたというから、すごい。高知で、直営で、3年で8店舗。その尋常でないスピードは、いかに支持を集め、繁盛したかを物語っております。
この1号店の写真に、懐かしいキャンペーンの看板がありました。以前僕は、「3杯15分で食べたら無料」というキャンペーンだったと書いてます。間違いでした。嘘。記憶違い。
この写真見たら、「3杯15分で食べた方にはラーメン券10杯分さしあげます。」というキャンペーンだ。そうそう、そうだった。こりゃあ、友人の豚太郎くんが出禁になったはずやね。でもそれだけハードル高かったんでしょう。友人の豚太郎くんの逸話は、こちらをご覧ください。3杯15分で、ラーメン券10杯分か。商売が上手だったんでしょうねー、創業の大本夫妻。
で、8店舗になった1970年、社長はある決断をします。ホームページには、こう。「みんなよく頑張っているから、これからは豚太郎のオーナーとしてやってみればいい。」
それぞれの店長にお店を譲ったのでした。それがチェーン展開のはじまり。なるほど。こういう成り立ちだから、大手のチェーン店みたいにどの店でもおんなじ、となってない訳だ。
以前にも書いたように、小学生の僕がよく行ってたのは要法寺店。家から一番近かったので。スキンヘッドに捻り鉢巻のおんちゃんが作ってくれる味噌ラーメン、おいしかったです。
この角にあった、豚太郎要法寺店。現在のチェーン展開はこんな感じで、随分前にここの豚太郎は姿を消してしまいましたが、僕にとっての心の故郷「豚太郎」は、ここにあった「豚太郎」なのでした。
創業のご苦労、そして豚太郎を県下に根付かせた功績に敬意を表し、心よりご冥福をお祈り申し上げ、今日のお昼は「豚太郎」にします。
