そして「高知パルプ生コン事件」〔8254〕2025/11/20
2025年11月20日(木)晴れ!
ひやいねー。そろそろ冬か、という感じで、本当に秋が短くなりました。
昨日、ラーメンの「豚太郎」のこと書いて、お昼は「豚太郎」にしよう、と固く誓ったので、キチンと実行してきました。お邪魔した「豚太郎」は、香美市の「宮ノ口店」。国道195号線沿いで、工科大のちょっと向こう。実は、初めてのお店でした。注文したのはもちろん「みそカツラーメン」。このお店のはこんな感じ(左上写真)で、トンカツの存在感がすごい。とても美味しゅうございました。11時半頃には満席近くになるという繁盛ぶりも、宜なるかな。
そして夜。
昨夜、観に行ってました。高知県立文化ホールグリーンホールで開催された演劇「高知パルプ生コン事件」。生コン事件については、このにっこりでも幾度も幾度も幾度も取り上げてきました。その事件を引き起こした中心人物、山崎圭二さんについても。
その、高知にとっては忘れてはならない事件を題材にした、なかなか質の高い演劇。2時間半、休憩なしに一気に上演されたけど、あっという間の2時間半でした。すごいね、演劇のプロたちは。
「星よりのことづて」や「人間周期律」に、美しい散文で書かれた山崎圭二さんの思いも、劇中、随所に散りばめられており、また、山崎圭二さんがとんでもなく優秀な技術者であったことがわかる逸話も、ちゃんと出てきました。ジョン・ウェイン主演の「駅馬車」が大好きで、何度も何度も繰り返し観た、という話も。今気付いたけど、今日のパンフレットに記載されている「参考資料」の中にこの「にっこりひまわり」がありました。えへんえへん。
派手な動きやセットはなく、延々と出演者たちがテンポよく喋り続けるというスタイル。それも2時間半、休みなしに。役者さんたちって、すごい。あれだけの台詞を覚え、タイミングを間違えずに喋り続けるだけでも、すごい。どれだけ稽古したのか、想像もできません。
そして出来上がった演劇は、高知パルプ生コン事件までの詳細な経緯、取り巻く人たちの思い、そして事件当日の流れなどが、かなりキチンとわかるように構成されてました。現代のPFAS被害が、生コン事件に至る状況に酷似しているといった描写が散りばめられながら。
やみくもに暴力的に行動するのではない。技術者、科学者らしい綿密な計画と実行。周辺の家には迷惑をかけず、ピンポイントで目的を達成するという考え方。「これは実力行使の民主主義だ」というキャッチコピーは、正しい。
高知では、今日20日もやります。14:00からグリーンホールで。時間があれば、ぜひ、観に行ってみてください。
そうそう。昨夜のグリーンホール、かなりのお客さんが入ってました。そして2時間半、微動だにせず観てました。高知県民、なかなかやりますな。
