ごめん駅でごめん〔3838〕2013/10/18
2013年10月18日(金)薄曇り
気温が下がってきました。秋ふかし。食欲が増して困る季節です。
ここはJR後免駅。土讃線。今朝は、こっから汽車に乗って大阪方面へ出張なので、少し早めにやってきてゆっくりしよります。
このホームは、土佐くろしお鉄道ごめんなはり線との共用ホーム。今、土佐山田方面からやって来た汽車が、野市方面からやって来た汽車に連結したところ。ここ後免で連結され、高知へと向かいます。
朝、7時40分。汽車の中は、通学の高校生がいっぱい。一日で一番土讃線が混み合う時間帯かも知れません。
まあ、高知の皆さんに言うがもナンですが、高知の中高生で、汽車で通学するひと達のことを汽車通(キシャツー)と呼びます。もちろん汽車で通学するき。JRも、土佐くろしお鉄道も、高知県内では一切電化されちょりませんので「汽車」。電車ではなくて気動車ですきんね。高知で電車と言うと、土佐電鉄の路面電車のことである、というのは当たり前の話で、今更ここに書くまでもありません。
さて。ここ後免駅はJRと土佐くろしお鉄道の結節点。ごめんなはり線の起点駅でもあります。このホームに屹立するのは「ごめんえき男君」のモニュメント。そう。やなせたかしさんデザインの「ごめんえき男君」。ごめんなはり線は、すべての駅に、やなせたかしさんがキャラクターを創ってくれちょります。全部で20。
やなせたかしさんに、そのキャラクター製作のお願いに行った際の、担当者の話が残っちょります。そこからの抜粋。
以下転載
キャラクターは高知県出身の漫画家、やなせたかし先生にお願いすることになりました。不朽の名作にして、まだまだ増殖する「アンパンマン」のようなキャラクターを、わたしたちの仲間が東京の自宅へお願いに。先生を前に恐縮しながら「なにか1点お願いできませんかー」と伺うと 、即 座 に「何言ってんだー。20駅あるなら、20いるんだろうがー」となったそうです。世界でも珍しい駅ごとのキャラクター誕生の時でした。
以上転載
さすが。やなせたかし先生。
この度の先生の訃報ほど、高知県民を悲しませた訃報もなかったのではないでしょうか。ホントにすごい反応。やはり、お人柄と志と、温かい心でしょうか。奇跡のようにすごい方でした。ホントに、心から、これからも天国から見守ってくださいね〜!と、また甘えてお願いしとうなります。そんなお人柄。
あの、キャラクターのモニュメントには、やませたかしさん作詞の「ごめん駅でごめん」という歌の歌詞が刻まれちょります。
ごめんごめんごめん
ごめん駅へ行こう
電車が着くたびに
ごめんごめんごめん
ごめん駅でみんな
ごめんごめんごめん
私もあなたも
ごめんごめんごめん
ごめんごめんごめん
言いそびれた言葉
ごめんごめんごめん
ごめん駅でごめん
ごめんごめんごめん
ごめんねごめんね
ごめんごめんごめん
やはり、やなせたかしは天才でした。
今、後免駅から乗った特急南風は、うれしいことにアンパンマン列車です。