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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

抜け殻、節足動物の知恵〔4486〕2015/07/28

抜け殻、節足動物の知恵

2015年7月28日(火)晴れ!

もう、朝から夏の日差し。良いお天気。今日も暑い一日になりそうで、よかったよかった。
今の季節、会社の至るかしこからセミの声。それもクマゼミのワシャワシャワシャワシャ。このワシャワシャを聞くと、夏がきたことを実感できます。
昨年の高知の夏は雨ばっかしやったので、クマゼミも、鳴くタイミングが難しかったろうと思われますね。

さて。
そんなワシャワシャの音源の一つが、本社屋横の桜の樹。その桜の樹を見てみますと、抜け殻が朝日を浴びて美しいではないか。思わず撮影してしまいました。昆虫には詳しくありませんが、このワシャワシャの中の抜け殻ですき、クマゼミのものでしょう。
こんな皮を脱皮していきながら成長する生き物。

動物界の中で、脱皮する動物の一群を脱皮動物上門に分類するにかありません。外骨格を持ち、脱皮する、という生物たち。その中には線形動物門とか有爪動物門とか、色々含まれますが、一番幅を利かしておるのはもちろん節足動物門。
昆虫とか、クモとか、甲殻類とかムカデとか。まあ、見ただけで節足動物とわかるような生き物たち。この地球上でも、動物界最大の分類群と言われる節足動物門。その辺を見回しただけで、たくさんの節足動物を見ることができます。

そんな節足動物でも、地球の歴史の中で最も繁栄したのは三葉虫でしょう、間違いなく。なんせ、地球上で、様々な形態の生物がやっと生まれ始めたカンブリア紀、つまり5億年も前に出現し、ペルム紀末の大量絶滅で絶滅するまでの2億数千万年も海の底で繁栄しまくった生物が、三葉虫。これほどの成功を治めた生物群は、なかなか見当たらんくらい。
その三葉虫も、外側の骨格を脱皮していきながら成長したのでありましょう。生き物は、不思議。

ところで、こないだ、牧野植物園にて食虫直物の展示をやりゆう話を書きました。その中で、南米のギニア高地にある食虫植物のことを書いちょります。ギニア高地。
標高差1000mの切り立ったテープルマウンテンが100以上もそそり立つ、という地球上最後の秘境。飛行機でないと行けないような、そんな場所なので、まだまだ調査も進んでいない。とんでもなく隔絶された世界なので、もしかしたらとんでもない生物が生息しているのかも知れない。ああ。行ってみたいぞ。

そんなギニア高地に、地球上最強の節足動物が生息しちゅう、と言います。ベネズエラ・ヤママユガの幼虫。もう、見るからにトゲトゲの、すごい虫。その幼虫の針に刺されると、傷口から出血して止まらなくなる。しかも、内臓や脳内にも出血をもたらし、腎臓をやられ、腎不全で死に至る。もう、こんなこと書きゆうだけでゾンゾンする、そんなベネズエラ・ヤママユガ。
全身がトゲトゲなので、敵を刺すのは簡単。近寄るだけでOK。
こんなのが、木の上から身体の上に落ちてきたら万事休すですな。いや、ギニア高地には行ってみたいが、こんなのには会いたくない気がします。現時点では、節足動物最強と思われるベネズエラ・ヤママユガ。
こんな強力な武器が必要なほど、そのギニア高地の生息環境は過酷なのでありましょうか。なぜ、そんな強力な毒を必要とするようになったのかは、とても興味深い問題。

今から2億5000万年前、三葉虫は絶滅しても、節足動物は生き残りました。カブトガニは三葉虫に近いとも言われます。
地球は、これからどうなっていくのか、誰にもわからない。しかし間違いなく言えるのは、また、再び大量絶滅を迎えることになる、ということ。もう、これは、誰がなんと言おうが間違いない大自然の摂理。運命。
その大量絶滅で哺乳動物などが絶滅したとしても、節足動物は生き残るかも知れませんね。地球の歴史が、そう教えてくれます。

美しいセミの抜け殻。この抜け殻は、長く長く長く長く地球の上で生きて行くための、素晴らしい知恵。


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