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「あかつき」の成功に思う〔4621〕2015/12/10

「あかつき」の成功に思う

2015年12月10日(木)小雨

たいしたもんだ。いや、本当にたいしたもんです。
「あかつき」、無事、金星の周回軌道に投入されましたね〜。昨日の夕方のJAXA記者会見、楽しみにしちょりました。
こないだも書きましたが、この努力と粘り腰、執念には、心からの敬意を表したいです。そして、5年前に成功しちょったら決して得られなかった多くのものを、開発に携わったスタッフは獲得したと確信します。
失敗。逆境。それをバネにする力。夢。思い。信念。

金星探査については、以前から何度も書いているように、旧ソ連の果たした役割がとんでもなく大きい。旧ソ連の、金星探査にかける意気込みと歴史は、昨年1月22日のにっこりに纏めちょりますので、読んで頂ければ幸甚幸甚。
この旧ソ連の金星探査経緯を読んでもわかるように、金星地表のカラー写真を撮影するまでには、すさまじい回数の失敗を繰り返しちょります。ホントにすさまじい回数。

旧ソ連の場合、打ち上げ等の情報が事前に公開されることはありませんでした。で、失敗したら、それは闇に葬られ、成功したもののみ、偉大なる成果として発表されるようになっちょったのがソ連。金星探査機にもロシア語で金星を意味する「ベネラ」という名称がつけられましたが、「ベネラ○号」と名付けられたのは、成功したものだけ。夥しい失敗機には、実験機の名前だけが付けられて、内緒にされたのであります。

内緒と言えば、旧ソ連の宇宙開発を牽引した凄い人物、コロリョフさん。セルゲイ・パブロビッチ・コロリョフ。スプートニクもボストークもガガーリンも、この人物が居なければ実現しちょらんかったかも知れない、と言われるソ連宇宙開発責任者。
この人物も、旧ソ連が崩壊して色んな資料が明らかになるまで、西側諸国には「チーフデザイナー」という名称でのみ知られておりました。とにかく、宇宙への情熱がすごい。
旧ソ連。その指導者は、軍事的な利用価値にしか興味を示さなかった。そんな中、とんでもない情熱を持って宇宙に臨んだのがコロリョフ。

彼は、液体燃料ロケットの開発に携わっちょった31歳のとき、讒言を受けてシベリアへ流刑となる。冤罪。1938年から1944年の間、過酷な環境の中での労働を強いられた、と言う。猜疑心の強いスターリンの時代。
そんな逆境を乗り越えて復活し、上層部への説得を繰り返しながら宇宙開発の先駆者となった、コロリョフ。その名前がオオヤケにされることもなく、ただ、自分の夢、情熱だけで偉業を成し遂げた人物でもあります。

そのコロリョフの技術を受け継ぎ、ロシアは、今もソユーズを定期的に打ち上げています。夥しい失敗の中で培われたノウハウが、ソユーズには詰め込まれている。世界で一番安全なロケットと言われるソユーズ。

写真は、2006年3月に、ソユーズが弊社の乳酸菌を乗せて宇宙へ行ってきた、ということを証明する証明書。左下に、乳酸菌が詰められた容器が写っちょります。
バイコヌールへ打ち上げ立会いに行った際、コロリョフとガガーリンが、打ち上げ前日に泊まったという小屋も見学してきました。コロリョフは、ガガーリンを息子のように可愛がったと言います。

コロリョフの思いは、金星にも向いました。
で、ソ連は、夥しい失敗を繰り返した後、遂には金星地表に軟着陸し、地表の観測を行い、カラー写真撮影にも成功。450℃を超え、90気圧を超える二酸化炭素の地表。硫酸の雲。

「あかつき」の復活と成功は、失敗や逆境が、人類に大きな成果をもたらす、という証明かも知れない。必要なことは、夢を持ち続け、成功を信じ、絶え間ない努力を続けること。信念。
逆境こそが、大きな成功の原動力である、ということ。
信念を持ち続ければ、夢は叶う、ということ。
そんなことを教えてくれる、今回の成功でした。

ここで最終的に失敗しても、それはそれで良いことかも知れない、と思うておりました。2010年の失敗、逆境から再チャレンジに臨む、その過程に於いて、何物にも替え難い成果を獲得しているから。そして、また、失敗をバネに前へ進んでいくことができるから。

でも、やっぱり成功した方が良いには決まっています。当たり前ですが。
いや〜、良かった良かった。


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