情報の使い方〔5571〕2018/07/17
2018年7月17日(火)薄曇り
昨夜も暑かった。気温もさることながら、湿度がね。
写真は今朝の会社の裏手、物部川ですが、なんか、大気に含まれた水分が身体にまとわりつく感じ。スチームサウナと申しましょうか。
物部川の風景。変わりました。こないだの大雨の直前、少し増水した物部川が、これ。大雨が過ぎると、複雑な幾何学模様の川床に変わってました。中洲の真ん中を突っ切る流れも、今回初めて出現。川床の模様が変わる程の大雨は、僕の記憶では初めてのこと。以前、長閑に鮎釣りをしている風景が、これ。
物部川は、産卵場の整備など、近年の漁協の努力によって、天然鮎が増えてきた川。今年も、解禁以来まあまあの釣果だった、物部川。しかし。この大雨による影響は凄まじく、現在のところ、下流域での鮎釣りは絶望的のよう。これから時間をかけて濁りが減り、岩にコケが戻ってこないと、鮎も戻ってこない。この濁りの長期化は、ダムに堆積した大量の土砂のせいでもあるので、人間の責任でも、あります。
ところで、大雨防災については、ネット情報が随分と整備されてきてます。先日の大雨の際にも、かなり重宝させて頂きました。
高知県では、なんと申しましてもこれ。高知県水防情報システム。雨量や水位、ダムの状況などが一元的に見れます。
水位観測情報では、こんな地図が表示でき、ピンポイントで水位の推移がわかります。こないだは、深渕の水位グラフをずうっと見てました。6月6日朝の状況が、これ。
あと、気象庁が情報提供を始めたこの「洪水警報の危険度分布」も、すごい。河川の状況が一目でわかります。
あと、我々にとってとても大事な高速道路の通行状況は、これで一目瞭然。スマホだと、専用のアプリも提供されてます。
国道県道は、一覧だと少しわかりにくいけど、このページを見れば主要国道の状況が一目でわかるので、便利。
昔に比べると、随分と防災情報も充実してきてます。警報や避難指示なども、有効に機能するようになってきてます。それでも、こんな大水害が起こってしまう。人智を超えた自然の威力と言ってしまえばそれまでですが、こういった情報の精度を高め、それを告知する迅速性を高め、人々の行動を促す仕組みは、本当に大切だと思いました。
情報が提供されるだけではダメで、それをどう活用し、実効性を高めていけるのかが、問題。
来るべき南海トラフ地震もそうですが、一番重要なのは、速やかに情報が伝達され、可能な限り早く逃げること。早く危険を察知して、逃げる。
南海トラフ地震も、津波の想定動画が配信されたりして、その被害予測はかなり明らかになってきました。その情報を、どう認識してどう活用するか。
こないだテレビでやってましたが、「今まで何十年も、そんな状況のなったこと無いので、大丈夫」という思いが、一番危険だと言われてます。
僕らが知っているのは、長い地球の歴史の中の「一瞬」。こないだも書いたように「一瞬の未経験」は、必要な情報ではない。
情報はたくさんあるけど、その中の重要なもの、大切なものを素早く伝え、それを行動につなげること。