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今日のにっこりひまわり

赤野〔6056〕2019/11/14

赤野

2019年11月14日(木)晴れ

昨日、高知の山間部にある大きな酪農家さんの牧場へ行ってました。そこは日量5tという、高知でも有数の乳量を誇る規模の大きい酪農家さん。

山のかなり高いところに所在するので、そこへ上がっていく道もクネクネの凸凹。地理院地図で標高見てみると、800m近くあります。高知とは言え、山中のこの標高になると、冬は雪が積もります。大きなタンクローリーで集乳に上がっていくのも、大変。

冬に備え、道を広げたり平らに平したり、という工事、やってました。

 

その酪農家さん、元々は、高知市の朝倉、陸軍の練兵場があった界隈で、牛、飼ってました。そこが急激に都市化が進み、移転を余儀なくされる。そこで移っていったのが、そんな山中でありました。

今の酪農は、餌や飼育方法が改良されてそんなに臭いません。でも、結構嫌がられるんですね。

なので、昨日の酪農家さんとか、安田町栄峰の酪農家さんとかは、とんでもないと思えるような山深い、山高い場所で、牛を飼うのでありました。そんな時代。

 

ここは安芸市赤野の浜。安芸市の西端。

この赤野には、四国でも一番の乳質を誇る酪農家さんがいらっしゃいました。小松の俊ちゃん。みんな、俊ちゃんを目標に、乳質の改善につとめてました。その俊ちゃん、残念なことに、今年、酪農業を卒業してしまいました。ご夫婦でやってたけど、もう、体力的に潮時だと判断されたようです。素晴らしい愛情をもって牛を飼われてたけど、後継者がいないと、こんなことになってしまうのが、残念。

 

酪農のありかたも、そんな訳で、時代で変化してきてます。かつて酪農がさかんにおこなわれてたのは、都市に比較的近い農村部。その糞尿は貴重な肥料となって、農村部の生産を支えていた。

今、そんな場所は都市化が進み、住宅も増え、酪農を営みづらくなってくる。そこで、酪農は、大規模化しようと思えば、人里離れた山奥とか、一眼につかない場所とかを選ぶことに、なる。

 

高知でも、昨日の酪農家さんとか、栄峰の江渕牧場とかみたいな酪農家スタイルが増えていってます。

 

時は流れ、風景は、変わる。それは仕方のないこと。

 

この赤野の浜は、地学用語でいうと、浜堤(ひんてい)が発達してます。台風などの大波によって打ち上げられた砂礫が堆積したもの。粒子が細かい砂だと、なだらかな斜面を形成するけど、礫でできた浜堤は、勾配が急。浜堤の上に人が住み、そして、その浜堤の北側を流れる赤野川の、蛇行。

山からまっすぐに太平洋に流れ込むんではなくて、浜堤に突き当たり、いったん西へ流れ、そして急カーブして東へと流れていき、太平洋へ

これ、面白いことに、物部の河口の後川もそうだし、吉川村の香宗川もそう。海岸沿いの沿岸流が西から東へ流れてるので、高知の太平洋岸では、どこでも浜堤が発達し、川がこのように蛇行して太平洋へ流れ出ることに、なっているのであります。

 

長い長い年月の間に、大自然の当然の帰結としてできあがってきた、地形。

酪農業も、その社会のありようの帰結として、変わってゆく。

 

生き残っていく在りようは、当然の、帰結。


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