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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

ひまわり文庫、2019年12月の新刊〔6076〕2019/12/04

ひまわり文庫、2019年12月の新刊

2019年12月4日(水)晴れ!

冷やい。高知もなかなか冷える季節になりました。もう、12月4日になってしまった。やっと、ひまわり文庫12月の新刊を紹介できます。

 

左上、「続 昭和の怪物七つの謎」。去年10月の新刊でご紹介した本の続編。実際に本人に取材した体験がベースになってるから、説得力が違うね。三島由紀夫から始まって後藤田正晴まで、その思想は様々だけども、人間としての魅力や凄さなどを描き尽くしてます。これを書いた保坂正康のようなノンフィクション作家は、なかなか現れないかも知れない。昭和の生き証人ですな。

 

浜口雄幸」は、高知出身の川田稔先生が描いたライオン宰相濱口雄幸の評伝。激しい政争の中で信念を貫いた矜恃の人、浜口。これ読んでると、政治思想とは関係ないところでの足の引っ張り合いとか、策謀入り乱れる政争とか、嫌になってきます。同郷人を描く川田先生の筆は精緻にして正確。最近のネットにあふれる知ったかぶり戦争評伝や言説などとは比べものにならない。浜口評伝の決定版。

 

同じく高知県出身の板垣退助を、かの直木賞作家で僕と波長のあう門井慶喜さんが小説にしたのが「自由は死せず」。こないだ高知新聞で紹介されてたので、買いました。門井慶喜だもの。

龍馬ファンとか薩長史観の皆さんとかが読むと「?」と思うような視点ね。いや、僕は好きです。

 

その下。「愛国心を裏切られた天才」。ここで取り上げられてるフリッツ・ハーバーは、空中窒素固定法を発見し、地球上の農業生産などに革命をおこした偉大なる科学者。なんだけど、ドイツの毒ガス兵器の開発を主導し、「毒ガス博士」と呼ばれた人物でも、ある。ユダヤ人。ユダヤ人であるからこそ、ドイツで認められようと必死になって軍に協力する訳だが、ヒットラー政権になり、国外追放になってしまった悲劇の天才。こんな人物、居たんだ。知らんかった。

 

神社で柏手を打つな!」は、最近活躍する宗教学者島田裕巳さんが、今、当たり前とされてて古くからの伝統と思われてる作法をぶった斬る。二礼二拍手一礼なんぞ、昭和の後半になってから定着したもので新しいも新しい。神社庁とかの扇動に惑わされず、自分の心を大切に、宗教と向かい合いましょう。そう。形式よりも、心だ。

 

「猫語のひみつ」。スウェーデン生まれの音声学者、スザンヌ・シェッツが、音声学の技法を駆使して猫のことばを解き明かす。実はこの本を日本語に翻訳したのは、僕の高校のクラブの大先輩、石田紀子さん。フルート吹かれてました。企業での翻訳などを手掛けてた先輩ですが、今回、ご本人も大の猫好きということもあって、この翻訳を見事に遂行されました。出版、おめでとうございます。

僕も猫派なので、とても楽しめました。猫好き必携の、お勧め佳本。ぜひ、ポチってみてください

 

時間は存在しない」。このカルロ・ロヴェッリという理論物理学者、すごい書き手です。本人の専門はループ量子重力理論。その理論の延長線上に、時間というのはそもそも存在しない、幻のようなもの、という結論が、ある。偶然、エントロピーが増大していく宇宙が存在し、そのエントロピーの増大が「時間」というものを感じさせる原理そのものである、というような、かなり難しくてややこしくて理解不能な話なんだけども、それを難しい言葉を使わずに、僕らにもなんとなく解ったような気にさせる文章で説明してくれるのが、カルロ・ロヴェッリなのである。

理解できた気になるけど、理解できたわけではありません。当然ですが。

 

下段。「ハーメルンの笛吹男」。この本はこないだご紹介しましたね。あの伝説は、いったいどんな社会環境の中で生まれ、どのように変化し、今に至っているのかを解いていきます。これもなかなか眼から鱗でした。面白いです。Googleのストリートビューで、現場検証してみたら、面白かったです。

 

ダダ」。1916年、スイスのチューリッヒで、第一次世界大戦を逃れてきた一群の芸術家たちが起こした前衛芸術のうねりは「ダダ」と名付けられ、アッという間に世界中を席巻しました。もちろん日本も含めて。ダダイストという言葉は、日本でも流行したみたい。

僕はアートのことわからんし、そんな芸術的天分もないけど、知識として知っときたいと思って、金高堂で目についたので書いました。いや、面白いです。芸術としてはよくわからんけど、面白いことは、わかる。

 

最後。「海峡に立つ」。

面白すぎ。僕ら昭和世代なら誰でも知ってるイトマン事件の許永中。恐ろしいフィクサー、というイメージだけども、刑期を終えて出所してきてるんですね。で、その極貧の生い立ちからのし上がっていくドラマは、その辺のVシネマどころではない。Vシネマ観んけど。

そして巨大なフィクサーにのし上がっていって、挫折。映画みたい。映画より面白い。

どこまでが真実で、どの許永中が本当の許永中なのかは知らんけど、とにかくこの本が面白いのは、事実だ。以前、田中森一の「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」を読んだときに、許永中は僕らが思ってるような極悪人物ではない、と書かれてたのを思い出しました。

今月のイチオシは、これでしょうか。

 

以上、12月の新刊でした。今回はまったくハズレなし。面白かったー


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