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今日のにっこりひまわり 毎日健康社員日記

毘沙門の滝、毘沙門堂、滝本寺、溜池〔7298〕2023/04/09

毘沙門の滝、毘沙門堂、滝本寺、溜池

2023年4月9日(日)晴れ!

良いお天気の日曜日。コロナも収束した感がある今日この頃。今日もあちこち、賑わうんでしょうねー。善き哉善き哉。「らんまん」効果も現れてくるんでありましょう。五台山や佐川、それに伊尾木洞も、賑わうといいですね。

さて。昨日、久々に毘沙門の滝へ行ってました。砂防工事で、今までの湖がなくなった話も、書きました。そこで今朝は、早朝会社でふた仕事済ませてから、今一度毘沙門の滝へ立ち寄って、その「湖」がなくなった風景を撮影してきたのでした。で、界隈に立てられている碑文とか、「高知県の地名」などの資料を総合してみて、その歴史を考察してみることにしたのでした。日曜日ですきんね。

 

土佐一宮、土佐神社に近く、国府からも遠くない山から落ちてくる美しい瀑布。太古の昔から信仰の対象ともなってきたことは、容易に想像できます。戦国期、長宗我部元親の有力家臣、滝本氏の給地となっており、毘沙門の滝の下に広がる滝本寺は広大な伽藍を備えていたと言います。その僧、栄音、非有が活躍した話は、昨日も書きました。詠まれた草取歌に

滝本は 外からみれは 小寺なり いりいりて見れは 名所大寺

とあるような、大伽藍を備えたお寺だった、滝本寺。しかし長宗我部庇護の時代が終わり、慶長年間に高知城下朝倉町へと移転。その寺を「北滝本寺」と称するようになり、ここに残った寺は「西滝本寺」となったそう。長宗我部信親が創建したという毘沙門堂と、西滝本寺。

ちなみに「北滝本寺」は、火災と津波で2度の移転をした後、明治の廃仏毀釈で廃寺になったと言います。

 

ここにあった滝本寺はどうなったのか。以前、今は湖底に沈んでいる、みたいなこと、書きました。その湖ができたのはいつなのか。その湖の役割は。

ということで、考察してみました。

滝、毘沙門堂への参道入口近くに「竣工記念碑」というのがあります。それには、こう刻まれています。

「旧溜池は上流200m堂ヶ畝にありたるも、昭和12年9月水害の為堤防決壊し現位置に復旧工事として建設す。旧参道には樹齢幾千年の大樹鬱蒼たりしも今や池底に没す。願はくは永遠にけだかき宮の映ゆらんことを」

この記念碑が建てられたのが、昭和32年12月。

 

つまり、もっと上流、滝壺脇に流れ込む支流の上流に溜池があったけど、それが大雨で決壊したので、この地に新たに堤防と堰堤をつくって溜池にした、と。その際、毘沙門堂への参道脇にあった巨木が新しい溜池に沈んでしまった、と。

 

この写真は、滝壺の下から、下流方面を撮影したもの。ここが、湖のようになっていました。この右手の赤い祠は弁財天さん。祠の横に「弁財天は湖底となり この地に勧請する」と刻まれた石板。恐らくは、昭和32年に新しくできた溜池(湖)に沈んだ弁天様を、ここに勧請してきたと思われます。

もうひとつ「竣工記念碑」があって、そこには、昭和41年に「毘沙門道」、昭和44年に「砂防堤」、昭和56年に「土砂浚渫」が行われたことが刻まれており、溜池、砂防ダムとしてメンテナンスされてきていた池であることが、わかりました。「毘沙門道」をつくった際、池底に沈んだ弁天様を滝壺脇に勧請したんでしょうかね。

現在行われている工事も、工事名称が「地域ため池総合整備毘沙門池堤体工事」なので、今までの歴史の延長線上にある工事であること、わかります。すごい巨大な工事になっちゅうけど。

 

ここで考えてみた。

藩政期には残っていた西滝本寺も、いつしか廃れていった。毘沙門堂だけを残して。明治になり、その滝本寺の痕跡として、弁天様が鎮座ましましていたが、昭和32年に、溜池をこの場所につくることになり、水没。その後、毘沙門道が整備された際、滝壺脇に弁天様は勧請され、溜池のメンテナンスや参道の整備が行われてきて、今、再び溜池と砂防の大規模工事が実施されている。そんな歴史が妄想できますな。

 

お天気の良い日曜の朝。こんなことを妄想したりしながら過ごす朝。さあ。皆さんも良い日曜日をお過ごしください!


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